卒業目前の宮脇咲良「自分を愛せることってすてき」 BTS至言との共通点
4月末に活動を終了した日韓合同ガールズグループIZ*ONE(アイズワン)の元メンバーでHKT48に復帰した宮脇咲良が、NHKのローカル番組で卒業後の“目標”を明かしたことが話題を呼んでいる。
NHKローカル番組「ロクいち福岡」が直撃インタビュー 矢吹奈子も心境語る
4月末に活動を終了した日韓合同ガールズグループIZ*ONE(アイズワン)の元メンバーでHKT48に復帰した宮脇咲良が、NHKのローカル番組で卒業後の“目標”を明かしたことが話題を呼んでいる。
宮脇は8日に放送されたNHK福岡放送局制作のローカルニュース番組「ロクいち福岡」(毎週月~金曜、午後6時10分)に出演。元AKB48で現在は同番組のキャスターを務める福地礼奈の独占インタビューに応じた。
福地キャスターはまず2年半ぶりに帰国した今の心境をたずねると宮脇は「地元で家族の料理を食べて家族と一緒に過ごせる時間がとても幸せです」と明かし、福岡の変化については「福岡空港も完成していて。私たちが韓国に行く前は工事中だったので完成している空港を見てビックリしました」と語った。
次いで福地キャスターは日本と韓国のアイドルの違いについて質問。同席した元IZ*ONEでHKT48の矢吹奈子は「日本でもアイドルのいいところがあるし韓国でもいいところがあって、日本は成長していく過程をファンの方が応援するって感じで、韓国はパフォーマンスを見せるってことを大事にしている」と分析した。
2年半にわたる韓国での生活を聞かれると矢吹は「(IZ*ONEは)日本より身長高いメンバーが多かったのでその中にいると小さく見えてずっとネガティブでいたけど、ファンの方がそういうところも奈子のいいところだよってたくさんほめ言葉をいただけて短所を長所に変えられた」とメンタルの成長を報告した。
一方、宮脇は「今まで謙虚でいないといけない、と思っていたので自信を持つと自分の成長が止まると思っていた。自信を持つことは“悪だ”と考えていましたが、『生まれ変わったら誰になりたい?』という質問で私は憧れの人とか自分ではない人を答えていた。でも韓国のメンバーが『生まれ変わっても自分になりたい』とはっきり言っているのを見て、すごくステキだな、自分を愛せることってステキだなと思った」と自身に言い聞かせるように語った。
続けて、「自己満足と自己肯定の違いに気づけて、自分に自信を持つことは悪いことじゃないって気づけるようになった。今は『頑張った』って自分で自分をほめられるようになった。人にも自分にも優しくなれてすごく楽しく生きられるようになったかな」としっかりとした口調で内面の変化を語った。
同番組では5月15日に福岡で行われたHKT48のコンサートで宮脇が卒業を発表するシーンも紹介。ファンのSNSでは宮脇の今後について「活動内容が気になる」という投稿が目立っているが、宮脇は「何か新しいことを始めるときいろんな意見があると思うんですけど、結局は自分がその後、どう結果や経過を見せるかで人の評価は変わってくると思う」と前置きし、「HKT48は卒業しますが、世界にファンの方がすごく増えたと感じます。これからも世界の人に向けて発信ができるような挑戦をしたいなって思っています」と卒業後の目標を語った。
インタビュー映像を振り返って福地キャスターはスタジオで「強くなって帰ってこられたと思いました。言葉のひとつひとつに自信が見られて。自信を持って生きていくってことにすごく刺激を感じました」と、元アイドルとしてのリスペクトを送った。宮脇が「世界に向けての発信」という言葉を具体的に口にしたのは初めてと見られる。
今回のインタビューでは、宮脇が語った「自分を愛せる」「自己肯定」という言葉が印象に残ったが、これは世界を席巻している韓国のボーイズグループBTSの音楽アルバムシリーズのタイトル「LOVE YOURSELF」やBTSが2018年に米ニューヨークの国連本部で行ったスピーチで「本当の愛は自分自身を愛することから始まる」というフレーズを連想させる。「HKT48卒業後はBTSの所属事務所入りか」とする一部報道もあり、関連があるのか注目される。
宮脇は今月19日にマリンメッセ福岡で開催されるコンサートでHKT48を卒業する。2011年に13歳でHKT48の1期生としてデビュー以来、10年分の思いをファンに届けるとともに、卒業後の具体的なプランに言及するかどうかに大きな関心が集まっている。