バーチャルなプロ野球「eBASEBALL2019」が11月に開幕 新たにOB起用で夢のレジェンド対決が実現

 日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントは6月10日、eスポーツのプロ野球リーグ「eBASEBALLプロリーグ」の2019年シーズンを開催することを発表した。2シーズン目はOB選手起用や交流戦の開催など新企画が実施され、リアルとバーチャルで「プロ野球」がより楽しめそうだ。

「eBASEBALLプロリーグ」2019年シーズンの発表会見 (左から)真中満氏、斉藤惇コミッショナー、早川英樹社長、駒田徳広氏
「eBASEBALLプロリーグ」2019年シーズンの発表会見 (左から)真中満氏、斉藤惇コミッショナー、早川英樹社長、駒田徳広氏

昨年創設のeスポーツのプロ野球リーグ 「セ・パe交流戦」も目玉

 日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントは6月10日、eスポーツのプロ野球リーグ「eBASEBALLプロリーグの2019年シーズンを開催することを発表した。

 セ・リーグとパ・リーグの12球団が参加し、昨年に創設された同リーグは2シーズン目に入る。2019年度版の最新データを反映した家庭用野球ゲーム「実況パワフルプロ野球2018」を競技タイトルとして各球団を代表するeスポーツ選手がペナントレースなどで競い、日本一を決める「e日本シリーズ」は来年1月に開催される。1年を通して「プロ野球」を満喫できそうだ。

バーチャル版「始球式」に臨む緒方寛海選手(左)と斉藤惇コミッショナー
バーチャル版「始球式」に臨む緒方寛海選手(左)と斉藤惇コミッショナー

 7月からのオンライン予選、9月のeドラフト会議を経て、eペナントレースは11月に開幕。今季は一部のレギュレーションがバージョンアップされる。目玉の一つが、「セ・パe交流戦」の実施だ。また、各球団の代表選手の登録人数は昨季の3人から4人に変更。各カードに出場できる人数は3人で、選手のコンディションや相手に合わせたチーム編成、高度な戦略性がより求められることになる。今季の選手報酬総額は2000万円規模。

 さらに、ゲーム内でOB選手の起用が可能となり、レジェンドとの時空を超えた「夢の対決」が実現できる。昨季に初代日本一に輝いた埼玉西武ライオンズの緒方寛海選手(プレーヤー名:なたでここ)は「いちプレーヤーとしてすごくワクワクしている。西武としてプレッシャーもあるが、それを追い風にして、立ちはだかってくる敵をなぎ倒したい」と今季の意気込みを語った。OB選手起用の導入については「王貞治選手と対戦したい。パワプロでは村山実投手には縦のフォークが2種類ある。打ってみたいという思いがある」と声を弾ませた。

会見では王貞治氏からの動画メッセージが寄せられた
会見では王貞治氏からの動画メッセージが寄せられた

 この日の発表会見に出席したコナミデジタルエンタテインメントの早川英樹社長は「昨季はOB選手の解説もあって動画視聴も好評だった。今季は動画視聴をポイントにおいて強化する。弊社のノウハウを最大限に生かして、日本のeスポーツを代表する大会に成長させ、野球振興に努めたい」と話した。

 会見にはほかに、NPBの斉藤惇コミッショナー、日本プロ野球名球会の駒田徳広氏、元東京ヤクルトスワローズ監督で解説者の真中満氏が出席。真中氏はリーグの応援監督に就任した。

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