「リコカツ」主演の北川景子、夫婦関係の“変化”を語る 「夫に向き合えず自己嫌悪に陥るときあった」

女優の北川景子が主演するTBS系ドラマ「リコカツ」(毎週金曜、午後10時)の最終回が18日に放送される。運命的な出会いで“交際ゼロ日婚”した2人の“離婚から始まるラブストーリー”。4か月間にわたる撮影を駆け抜けてきた北川がラストシーンの撮影に合わせメディア取材会に出席。撮影の思い出や共演した俳優・永山瑛太の印象、さらには自身の夫であるミュージシャン・DAIGOとの夫婦関係の“変化”についても率直に語った。

花束を贈られた主演の北川景子。4か月にわたる撮影を終え「達成感があります」【写真:(C)TBS】
花束を贈られた主演の北川景子。4か月にわたる撮影を終え「達成感があります」【写真:(C)TBS】

打ち合わせを重ねてみんなで「リコカツ」を築き上げてきた

 女優の北川景子が主演するTBS系ドラマ「リコカツ」(毎週金曜、午後10時)の最終回が18日に放送される。運命的な出会いで“交際ゼロ日婚”した2人の“離婚から始まるラブストーリー”。4か月間にわたる撮影を駆け抜けてきた北川がラストシーンの撮影に合わせメディア取材会に出席。撮影の思い出や共演した俳優・永山瑛太の印象、さらには自身の夫であるミュージシャン・DAIGOとの夫婦関係の“変化”についても率直に語った。(取材・文=鄭孝俊)

――咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)の“離婚”をめぐるストーリーもいよいよ最終回ですね。現在の心境は?

「ドラマが始まったときは、どういう結末になるのか、どんな最終回になるのか私たち役者は聞かされていなくて。6話で離婚届を出してから『どうなるんだろう?』と思いながら撮影してきました。ネタバレではないですが、こういう終わり方で良かった、というのがあります。瑛太さんとは休み時間に脚本を読みながら『ラブコメとして、ドラマとして視聴者の皆さんに楽しんでもらえるためにはどういう匙(さじ)加減でお芝居をしたらいいのか』『こういう言い回しの方が伝わるのではないか』『この場面はこうした方がいいのではないか』などと意見を交わし合って、プロデューサーさんとも打ち合わせを重ねて、みんなで『リコカツ』を築き上げてきた感覚があります。最終話も話し合ってみんなで作り上げてきて、こうしてクランクアップを迎えることができた。いま着地点が見えて、すごく達成感があります」

――このドラマを通して結婚観や離婚観に変化は?

「脚本をいただいて、結婚して1か月で離婚ということが衝撃でした。自分自身が結婚したときはお互い顔も名前も表に出ている人間ということもありますが、絶対離婚しないという覚悟で会見しました。最初に脚本をいただいたときに1か月で離婚するのかというところがすごくドラマっぽいというか。しかも、売り言葉に買い言葉で離婚となったので、自分の価値観とは全然違うところをどうやって役として割り切って演じるのか、が自分の中でテーマでした。この役を演じて結婚観や離婚観が変わったことはあまりないですが、軽はずみに離婚、離婚、と言ってはいけないと思いました。離婚という言葉は簡単に口にすべきではないです(笑)。これが完璧、100点、理想的、ほめられる家族、こういう家族はいびつ……というのではないし、家族は切っても切れないから難しい問題もありますが、家族だからこそ乗り越えられる問題もある。家族の数だけ家族の形があって、それはそれでいいと脚本を読んで感じました。すごくハッピーな回もあれば、悲しい回も10本を通してありましたが、改めて自分の家族に感謝したい気がします」

――共演の永山瑛太さんとの印象的なエピソードは?

「本読みをしていて『このセリフは血が通ってないよね』『この部分を最後に持っていくのは難しいよね』など、どうやったら生きた言葉になるか言い回しも変わったりしました。場当たり的にセットで動いてみて、『こうしてみたらいいんじゃないか』とかけっこう毎回、瑛太さんがアイデアを出してくださって、『あ、そっか、そうすればいいのか』と思うことがいっぱいありました。離婚届に最終的にハンコを押すことになった回では『じゃあ、あなたが仕事をやめて家庭に入るわけにはいかないの?』と聞くシーンがめちゃめちゃ長かったのですが、2人でリハーサルをしているうちに『ここは本気でやらないといけない』という気になって。当日、瑛太さんは本当に集中されていて、話しかけたら悪いかな、というくらいの感じでした。何か降りてきたというか、2人でやると1人では想像もできなかったことが起こる。泣くはずではなかったシーンで泣くこともありました。区役所前で『離婚届出したところだ』と言われて泣いたシーンはあそこまでドラマチックになるとは思いませんでした。『この手をお互い放したくない』というところもやってみて生まれたものだったり、脚本ではわりとサラリと書かれたシーンも、ここがいちばんドラマがあるシーンだ、というのが演じて分かりました。カットするときは大幅にカットして、セリフも『この言葉いらないよね』となったり。そういう提案はいつも瑛太さんがしてくださいました」

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