佐藤二朗、山田孝之の「るろうに剣心」発言に“ツッコミ” まるでコントの舞台あいさつ
俳優の佐藤二朗が5日、都内で、自身が監督した映画「はるヲうるひと」(公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇。約5年をかけて完成させた力作について熱い思いを語った。
映画「はるヲうるひと」は約5年をかけて完成させた力作
俳優の佐藤二朗が5日、都内で、自身が監督した映画「はるヲうるひと」(公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇。約5年をかけて完成させた力作について熱い思いを語った。
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本作は、佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」によって2度上演された舞台が原作で、架空の島の売春宿で、死んだように生きる男女が、それでも生き抜こうとする姿を描いた問題作だ。佐藤は原作・脚本・監督・出演をこなした。
舞台あいさつの冒頭で、主演を務めた山田孝之が真剣な様子で作品について語ったあと、唐突に「あとは、『るろうに剣心』を見に行ってください」と“ボケ”をまじえて話し始めた。佐藤は思わず、「おい、なんてこと言うんだ、やめろ」と驚いた様子で、“ツッコミ”を入れた。「るろうに剣心 最終章 The Beginning」は、本作と同じ6月4日の公開日だった。山田が「映画はすべて仲間ですから」と返すと、会場の観客から笑い声が漏れた。
そのあと、山田が「(るろうに剣心で主演を務める佐藤健と)佐藤つながりということで」と、たたみかける。佐藤は「もうるろうに剣心の話はいいんです」と苦笑いを浮かべた。
佐藤は主演を熱演した山田について、役者としての新たな一面を見たようで、「クライマックスシーンの撮影で孝之は1日中、泣いている。カメラが回っていないところでも泣いている。本番の前のテストから、本意気なわけですよ」と振り返り、「孝之からは『(脚本が)何回読んでも魂が震える』とメールでくれて、みんなで一つのところに向かうことができた」とエピソードを明かした。
作品は新型コロナウイルス禍の影響を受けて、昨年5月の公開予定が、1年以上延期された。それでも、「かえってよかったとも思う。抑圧された現在の状況がある。今だからこそ見てほしい作品に、よりなったなと思う」としみじみ語り、「俺、真面目だな」と自らに“ツッコミ”を入れた。
イベントには佐藤と山田のほか、仲里依紗、坂井真紀が参加した。佐藤は「3週間の撮影でしたけど、役者はどの作品も本気でやるもので当たり前ですが、この作品は間違いなくみんなが本気でやった。出演者が有名無名にかかわらず、自分が生きるために生傷を抱えながらも必死に登り詰めるという芝居をやった作品です。大エンターテインメントではないですが、心に残ったら周りの人に伝えてください」と思いを寄せた。