ジャニーズJr.浮所飛貴の初主演映画、監督が明かす素の部分「すごくピュアで素直」
原作ではツンデレ感が強いが「映画では浮所君の素みたいな部分が見えると思う」
クライマックスは学園祭でのキャンプファイアだ。雨が強く降る、印象的な場面だが、人工的に行う「雨降らし」ではなく、実際の雨だったと明かす。「予備日はなかったので、その日に撮らないといけない状況だったんです。脚本も変えましたが、逆に効果的になったので、狙いだと言っておきます」と笑い。
監督自身はコロナ禍の今、コロナをまったく描かない恋愛ラブストーリーを送り出す意味を見出している。「終始、つかさが有馬を思う物語です。それ以上でもそれ以下でもない。でも、それが一番大事なテーマだと思うんです。好きという思いが生きる活力になっていく。メインの観客は中学生高校生になると思いますが、大人の人たちも昔はこんな気持を持っていたでしょって。2人の恋の話ではあるけど、友達に囲まれた中、青春を過ごしているところも楽しんでもらえると思います」。
浮所ファンに向けては「原作ではツンデレ感が強いと思いますが、映画では、有馬がかわいらしく見えると思います。浮所君の素みたいな部分が見えるんじゃないかなと思っています。浮所君が頑張ってお芝居をしている瞬間は見どころですし、彼のカメラ目線を分かりやすく撮っていますので、胸を鳴らしていただける瞬間が多ければいいなと思います」と高橋氏。今後もジャンルにとらわれず、作品を手掛けていきたい、という。
□高橋洋人(たかはし・ひろと)1979年5月15日、神奈川県出身。堤幸彦監督に師事し、セカンド・ディレクター、監督補、メイキングディレクターを務める。携わった主な作品は「悼む人」「ストロボエッジ」「春待つ僕ら」など。
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【写真】映画「胸が鳴るのは君のせい」場面カット集