マンガ家約30人が暮らす拠点「トキワソウ団地」オープン 職・住・学を一体化
120人以上のプロマンガ家を輩出してきた「トキワ荘プロジェクト」を運営する特定非営利活動法人NEWVERYは、マンガ家・マンガ家志望者向けの住まいであり、育成プロジェクトの新たな拠点となる「多摩トキワソウ団地」(東京都日野市)を6月1日にグランドオープンする。
マンガ制作業務がリモート中心にシフト
120人以上のプロマンガ家を輩出してきた「トキワ荘プロジェクト」を運営する特定非営利活動法人NEWVERYは、マンガ家・マンガ家志望者向けの住まいであり、育成プロジェクトの新たな拠点となる「多摩トキワソウ団地」(東京都日野市)を6月1日にグランドオープンする。
多摩トキワソウ団地は、一流のプロクリエーターを目指すマンガ家・マンガ家志望者を対象に、29室を設けた団地型のシェアハウス。マンガ家・マンガ家志望者に限定した住まいとしては、日本最大規模となる(2021年5月当会調べ、学生寮を除く)。
NEWVERYが手がける企業向けのマンガ制作事業「Graphium Studios」(グラフィウム・スタジオ)の業務をハウス居住者に委託し、クリエーティブ制作活動を行うほか、マンガ家向けの研修教育活動を展開していくなど、職・住・学が一体となったトキワ荘プロジェクト最大の育成拠点として位置付ける。
これまでNEWVERYでは、マンガ家・マンガ家志望者向けにシェアハウスを14棟(全80室)設置し、主に都心ターミナル駅から25キロ圏内に配置した。これは、マンガ家志望者がプロマンガ家のアシスタント業務を行うときのアクセスの良さを考慮したものだったが、新型コロナウイルス感染拡大により、マンガ制作業務がリモート中心に大きくシフト。交通アクセス環境の重要性が低下した。他方で、地方に居住する場合のように、他のマンガ家志望者の少ない環境では、対面交流を通じた刺激やインプットの少なさが、能力形成の足かせになっているとの認識が深まっていた。
多摩トキワソウ団地の開設に伴い、トキワ荘プロジェクトの既存の住まいのうち7棟は閉鎖される。