一青窈、肺動脈性肺高血圧症患者に寄り添うため楽曲「6分」を書き下ろし

歌手の一青窈が27日、心臓から肺へ血液を送る血管の圧力、肺動脈圧が高くなる肺動脈性肺高血圧症(PAH)という病気を多くの人に知ってもらい、患者のサポートを目的としたイベントにビデオ出演した。音楽療法に興味を持ち、病院や児童養護施設などでの歌唱を続けている一青は患者のために書き下ろした楽曲「6分」を紹介。曲に込めた思いを語った。

PAH患者の支援イベントにビデオで参加した一青窈
PAH患者の支援イベントにビデオで参加した一青窈

肺動脈性肺高血圧症(PAH)の認知を広め、患者を支援するイベントにビデオで参加

 歌手の一青窈が27日、心臓から肺へ血液を送る血管の圧力、肺動脈圧が高くなる肺動脈性肺高血圧症(PAH)という病気を多くの人に知ってもらい、患者のサポートを目的としたイベントにビデオ出演した。音楽療法に興味を持ち、病院や児童養護施設などでの歌唱を続けている一青は患者のために書き下ろした楽曲「6分」を紹介。曲に込めた思いを語った。

 一青は「1人でも多くの方にPAHを知っていただきたいという思いから『6分』という楽曲を作らせていただきました」と語ると、歌詞を書くにあたり「実際に患者さんとオンラインでお会いしたり、私なりにPAHと向き合って『6分』という歌を書かせていただきました」と紹介した。

 さらに、歌詞にキキョウの花を意味する言葉があるとし「(キキョウは)開花前のつぼみや花びら同士がくっついて、小さい緑の風船みたいになっていますが、だんだん青紫に変わり、花が開くと星形になります。患者さんの夢が実を結んで明るい未来につながるように。一日の終わりに希望の星が輝くようなイメージで詞を書きました」と明かした。

 さらに「大さび部分が、視野がバアーと広がって、疾走感があるパートが胸を打って素晴らしいです。私も歌いながら涙が出そうに毎回なっています」と語った。

 最後は「この楽曲が毎日、頑張っている皆さんの心にそっと寄り添う歌になれたらすごくうれしいです」と語った。楽曲のタイトルはPAH患者が診断や治療の経過観察で受ける検査に、息苦しさを感じながら1人で6分間歩く6分間歩行検査に由来している。

 PAHは、初期症状が運動時の息切れや動悸(どうき)、胸の痛みなど、ありがちな症状のため重症化する危険がある。疾患認知も低いため、症状が発現してから治療開始まで平均3年半かかるとされる。日本には約3700人の患者がおり、近年増加傾向にあるという。

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