坂本冬美、声優に初挑戦で「幸せだなと噛みしめ」 細田守監督の最新作

細田守監督の最新アニメ映画「竜とそばかすの姫」(7月16日全国公開)で、17歳の女子高生の主人公・すず/ベルを母親のように見守る合唱隊のメンバーとして、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世の5人が声優を務めることが決まった。

「竜とそばかすの姫」新キャスト・坂本冬美(左から2番目)らの集合写真とキャラの画像【写真:(C)2021 スタジオ地図】
「竜とそばかすの姫」新キャスト・坂本冬美(左から2番目)らの集合写真とキャラの画像【写真:(C)2021 スタジオ地図】

17歳の女子高生が主人公 「竜とそばかすの姫」

 細田守監督の最新アニメ映画「竜とそばかすの姫」(7月16日全国公開)で、17歳の女子高生の主人公・すず/ベルを母親のように見守る合唱隊のメンバーとして、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世の5人が声優を務めることが決まった。

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 5人は、すずの母親が所属していた合唱隊員で、母の死後、すずを母親代わりのように見守ってきた人物だ。合唱隊をまとめるリーダーを森山が演じるほか、清水、岩崎、中尾、そして本作が声優初挑戦となる坂本がそろい、まさに「歌」のプロフェッショナルが集結した豪華な合唱団が完成した。

「思い出のマーニー」(2014年)で声優初挑戦を果たした森山は、漁師として働きながら、合唱隊のリーダーも務める・吉谷さん役。さらに、芸達者なピン芸人の清水が、「ちびまる子ちゃん」(1991年放送のエピソード)や「サーフズ・アップ」(07年)以来の声優として、酒店を営む喜多さん役を演じる。

 また、医師である中井さん役は、「姿三四郎」(81年/テレビアニメ)以来の声優ながら、06年から長年「おさるのジョージ」のナレーションとして活躍し、声を当てる仕事としては、このメンバーの中で一番のベテランである、岩崎。そして、大学講師の畑中さんを演じるのは中尾。また、演歌歌手として、圧倒的なキャリアを誇る坂本が初の声優に挑む。

 5人はさらに本作の中で「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」という合唱曲も披露する。特に難易度が高い合唱曲。5人はそれぞれ多忙の中、アフレコとは別日で全員がそろう歌録りの日を設け、その日のために各自が自主練習を重ねて本番を迎えた。当日は、初めて5人で歌うということもあり緊張した様子だったが、何度か歌っていく内にすぐにハーモニーがスタジオ内に響くようになり、スムーズに歌録りを終えた。本作でしか聴くことのできない貴重な歌唱となる。

 その後の取材では、森山が他の4人に、合唱曲をスローテンポにして覚えやすく編集した練習用の音源や、愛用しているのどあめをプレゼントした話が明かされ、メンバー最年長の森山の気遣いに、4人も感謝しきりの様子だった。

 さらに、「またこのメンバーで集まるとしたら何をしますか?」という質問に対し、「新曲を歌いたい!」(清水)、「アルバムリリースします!」(森山)「賛成!!」(一同)と盛り上がる一幕も。実際に会ったのは短い時間ながらも、劇中の合唱隊のように、長年共に練習を重ねてきたような、和気あいあいとした絆や団結力を感じる収録になった。

 声優初挑戦の坂本は「演歌歌手なので、コーラスで合わせるということが今回初めてで、先輩方の声を聴きながらも、聴きすぎてつられないよう、そのあたりのコントロールが難しいなと感じながらやっていました」と振り返った。共演について、「皆さん大先輩方ですが、黙っていても気を遣わないでいられる、とても良い雰囲気で、そこに参加できて幸せだなと噛みしめながら歌わせて頂きました」と語った。

 さらに、「アフレコ自体も初めてだったので、とても緊張したのですが、細田監督は『こういった風にセリフを言った方がいいと思いますよ』と、本当に親切に分かりやすく教えて下さいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました。ベル役の方の歌声を聴いたら、鳥肌が立って……。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います」とコメントを寄せた。

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