目指せ武道館! STU48のガールズバンド「青い向日葵」のリーダーが夢見る単独公演
目標は“聖地”日本武道館での単独ライブ「大きなバンドにしたい」
リーダーの兵頭から見た青い向日葵のメンバーは、どのように映っているのか。
「サックスのゆみりんは、『メロディーライン』。トランペットに似ていると思っていて、バンドの花形です。ギターのみちゅは『薔薇(ばら)』。みんなが好き、みたいな(笑)。ドラムのくーかちゃんは、リズムをずっとキープしてくれる『縁の下』。キーボードのふくちゃんは、演奏しているときにその周りに音が飛んでいる気がするので、『空を飛んでいる鳥』。(ベースの)私は……、『力士』かな(笑)。がっしり低音で支える感じです」
兵頭はリーダーという立場ではあるが、「それはただの肩書きです」といたずらっぽく笑う。常に同じ立場で、一緒に歩んでいくことを望む彼女らしい感覚がそこにはある。
「自分のことをリーダーだとはあまり思っていないんです。私はただ、メンバーを集めた人(笑)。バンドって、方向性の違いで解散したりするじゃないですか。『リーダーとして』みたいにみなさんの前で言うことはあっても、正直こだわりはなくて、普段と変わりません。でも、行動力はあるかもしれないです。やりたいと思ったらすぐに言うので」
青い向日葵は、19年3月の「STU48 2周年コンサート」でお披露目され、同年8月には世界最大のアイドルフェスティバル「TOKYO IDOL FESTIVAL」で演奏を披露。20年9月に発売されたSTU48の5thシングル「思い出せる恋をしよう」では、初のオリジナル曲「青春各駅停車」を手にした。新型コロナウイルス禍により、出演予定だった「STU48 3周年コンサート」が中止となり、その後も思うように活動できない時期が続いたが、21年3月に「日清食品POWER STATION REBOOT」「STU48 4周年コンサート」でパフォーマンスを行うなど、再始動している。
兵頭には、青い向日葵における確固たる目標がある。「単独ライブをしたい」。その強い思いは、彼女を突き動かす原動力になってきた。
「やりたいことはたくさんありますけど、自分に何ができるか考えた時に、『やっぱり青い向日葵しかない』と思って。自分が作ったからには大きなバンドにしたいので、オンライン配信を含めて、いろんなところでライブがしたい。単独公演を目指しています。“バンドの聖地”である武道館に、いつか青い向日葵として立てたらうれしいです。バンドっぽいかわいい衣装を考えたいと思っていますし、また秋元(康)先生に楽曲をいただけるように頑張ります」
バンドをやりたい――。そのひと言から産声を上げた青い向日葵は、いわば“言霊”の結晶だ。兵頭は新たな夢を実現させるべく、大好きなメンバーをやさしく見守り、太陽のように照らしながら、一歩ずつ歩を進めていく。