ライガー 天国の橋本真也選手に「終わったよ」…引退試合後の一問一答全文

新日本プロレスのビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM14」が5日、東京ドームで行われ、引退試合となった獣神サンダー・ライガーは、高橋ヒロムの前に敗北。31年のプロレス人生に別れを告げた。

獣神サンダー・ライガーと橋本大地選手(右)
獣神サンダー・ライガーと橋本大地選手(右)

31年のプロレス人生に別れ、印象に残っている試合はグレート・ムタ、橋本真也、鈴木みのる

 新日本プロレスのビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM 14」が5日、東京ドームで行われ、引退試合となった獣神サンダー・ライガーは、高橋ヒロムの前に敗北。31年のプロレス人生に別れを告げた。

 新日本プロレス道場でプロレスのいろはを教えた師・藤原喜明をセコンドにつけ、盟友・佐野直喜とタッグを組んで高橋ヒロム、リュウ・リー組と対戦したライガー。最後はヒロムのTIME BOMBで大の字となった。

 試合後の会見では「天国にいる橋本真也選手に『俺のレスラー生活、終わったよ』と言いたいです」と思いを吐露。さらに、印象に残っている試合として、グレート・ムタ、橋本真也、鈴木みのるとの対戦を挙げ、「本当にいい思い出ばかり。本当にありがとうございましたと頭を下げたい」と振り返った。

 以下は記者会見の一問一答全文。

――(試合後、第一声)

「お疲れ様です。泣いてないよ」

――試合を終えての気持ちを聞かせてください。

「やはり、チャンピオン、ヒロムの強さです。何をやっても、吸い込まれていく。手応えがない。2枚も3枚も彼が上手だった。そういうことで、僕が下した引退という決断は間違っていなかったと思います。これからの新日本プロレス、みんな大変だと思う。本当に怪我をせずに、益々盛り上げていってもらいたい。ヒロム選手が『俺が新日本プロレスのジュニアをもっともっとでかくする』と僕の耳元で言ってくれたので、あとは放送席から『すげー』と言っときますよ」

――昨年、引退を発表されてから、ライガーさんが考えた“引退ロード”は今日、最終日を迎えて、望み通りになりましたか。

「望み通りですね。何の悔いもないし、どうしても、引退会見とかはしんみりとした感じは好きじゃない。『ああ、やっぱり今日の試合はライガーらしかった』『本当に引退するのかな』という声が聞こえたら、100点満点だと思います」

――場内からは「辞めないで」という声も聞こえていたと思うが、どういう声を聞きながら、戦いましたか。

「試合が始まったら、そんなのは関係ない。対角線にはチャンピオンがいますから、下手な試合をしたら『やっぱり、ライガーダメだね』と言われるし、みなさんが『まだ、できるじゃん』『もったいない』『辞めないで』という声を発してくれたら、僕にしてみたら100点満点の引退試合だったと思います」

――昨日は8人タッグで今までの戦いを振り返るような試合、今日は未来の新日本、世界中のジュニアの未来を託すような試合になりました。2日間を振り返っていかがでしたか。

「僕の中では満足しています。しんみりとした内容だけにはしたくないと言っていましたので、しんみり感はなかったと思います。今日は本当に真正面からぶつかって、粉々に砕かれた。これは、もう悔いはないです。ここまで完璧に叩き潰されて、ヒロム選手が『僕がもっと新日を大きくします』と言ってくれたので、もういいでしょう」

――思い残すことなく引退ということでしょうか。

「はい。何も思い残すことはないよ」

――今日の対戦を振り返って。この対戦の持った意味をどう考えるか。

「佐野さんとのジュニアの試合は、先輩からは『いつか死ぬぞ』と言われていました。今、僕がヒロム選手らの試合を見て、『本当に、いつか死ぬぞ』と僕が思っています。そういう意味で、一昔前の新日ジュニアと今の新日ジュニアの最前線を走っている2人、いわゆる“新旧のジュニア対決”、これからの新日を占う試合だったんじゃないかと思います。そういう意味で、新日に未来は明るいなと思います。僕は言うことないし、先ほど言ったように、解説席で試合を見て、『すげえ』と叫んでいたいと思います。それから、天国にいる橋本真也選手に『俺のレスラー生活、終わったよ』と言いたいです。後ろに息子の(橋本)大地が来ている。思わず橋本真也の名前を口に出しましたが、色んなレスラーが僕の前にいてくれました。エディ・ゲレロ、ディーン・マレンコ、プライマン・ピルマン、ワイルド・ペガサス(クリス・ベノワ)、そういった選手も祝福してくれているんじゃないかと思います」

――改めて、ジュニアに対する思いを聞かせてください。

「新日本にはジュニアヘビー級とヘビー級があります。お互いが絶対負けないよと言う気持ちでリングで戦っている限り、ずっと伸びていくと思う。お互いは新日本プロレスという仲間だが、みんながライバルだと思います。あの当時は、僕はヘビーに負けない、橋本(真也)選手はジュニアになんかは負けない。そのぶつかり合いがあの試合だし、今の新日本プロレスだと思います。ですので、本当に何の心配もない。手前みそになりますが、新日本プロレス、面白いよと僕は素直に思います。これから、みんな怪我だけを気をつけて、みんなすごい試合を提供してくれればと思います。僕はもう本当に何もないです」

――31年間を振り返って、印象に残っている試合を教えてください。

「グレート・ムタ、橋本真也、鈴木みのる、この3選手との試合は忘れらません。本当にいい思い出ばかり。本当にありがとうございましたと頭を下げたい」

――これまで大きな怪我がなく、理想の引退ではないでしょうか。

「藤原(喜明)さんにも言われました。『健康なうちに、歩けるうちに引退できて、お前は幸せだよ』と。これだけ頑丈に生んでくれた母親に感謝です。今日も広島から見にきてくれています。その母親には心から感謝したいと思います。どうもありがとうございました」

――明日の引退セレモニーはどのようになりますでしょうか。

「感謝の意をリングの上で述べたい。事務所のみんなはライガーを泣かそう、泣かそうと色々企ててみるみたいですが、泣かないから。『これ、本当に引退式か』というようなゲラゲラと笑いで終わりたいです。僕の引退式はそれでいいと思います。ライガーとしてマントをつけて、リングの上であいさつできればと思っています。でも、プロのレスラーではないから、マスクだけでいいのではないかと色々葛藤はあります。それは楽しみにしていてください」

トップページに戻る

(ENCOUNT編集部)