愛する団体 愛するファンの想いを守る! 世紀の大一番に挑むイケメンレスラーの覚悟
「最後の砦」HARASHIMAがDDTファンのためにKO-D無差別級王者・秋山準からベルト奪取を誓った。
「CF、DDTの最大のビッグマッチ。絶対に僕が勝つ」
「最後の砦」HARASHIMAがDDTファンのためにKO-D無差別級王者・秋山準からベルト奪取を誓った。
6・6さいたまスーパーアリーナ大会は「サイバーファイトフェスティバル2021」と銘打たれている。サイバーファイト(CF)に所属する4団体DDT、ノア、ガンバレ☆プロレス、東京女子プロレスの合同興行であり、DDTとノアが対抗戦を争うなど、全14試合がラインアップ。「新日本プロレスに追いつけ、追い越せ」を掲げるCFが総力を挙げるビッグマッチだ。
とはいえ、DDT一筋20年のHARASHIMAは「もちろん、すべてのプロレスファンに喜んでいただきたいけど、僕はDDTのビッグマッチだと捉えている。長年、DDTを応援してくれているファンの人たちが楽しんで、何年たっても『あの大会に行って良かった』と語れるようになれば」と、少し複雑な胸中を明かす。
これまでDDTのビッグマッチといえば、KO-D選手権がトリを締めてきた。HARASHIMAも何度もメインイベントに登場し「何でかって? それは鍛えているからだー!」と決めぜりふで満場の拍手を浴びてきている。
6・6決戦ではトリプルメインイベントとはいえ、後からCFに加わったノアのGHC戦が最終試合。KO-D戦はその前にゴングとなる。すでに決定したことを、とやかく言うつもりはない。「でも…」と言いかけて、HARASHIMAはぐっとこらえた。
HARASHIMAのDDT愛はハンパない。「どインディーから、はい上がってきたDDTとともに僕は生きてきた。泥水もすすったし、悔し涙も流してきた。でもみんなで必死に頑張ってここまできた」と笑ったが、いつものひたすら、さわやかなスマイルとは一味違っていた。
今では、会見を開けば、たくさんの記者が駆けつける。だが以前はタイトルマッチですら、報道されないこともあったのだ。CFの現状を喜びながらも「これまでのDDTの歴史にこだわりがない」と言ったらウソになる。
決まったからにはいつも通りに全力でリングに向かう。「秋山さんは竹下幸之介、遠藤哲哉、樋口和貞、男色ディーノ…DDTの多くの選手に勝ってきた。僕にDDTファンのみんなが期待してくれているのもヒシヒシと感じている。しかもCF、DDTの最大のビッグマッチ。絶対に僕が勝つ」と、その口調から覚悟のほどが伝わってくる。