変異株は「若い方が重症化しやすい」 小池都知事、若者の重症化や後遺症に警鐘

東京都の小池百合子知事が7日、都庁で行われた定例会見に出席。都内で新型コロナウイルスの変異株による感染が急増しており、若年層の重症化が増えていることに警鐘を鳴らした。

定例会見で東京都無電柱化計画についても説明した小池百合子知事【写真:ENCOUNT編集部】
定例会見で東京都無電柱化計画についても説明した小池百合子知事【写真:ENCOUNT編集部】

現在、都内に7台ある人工心肺装置ECMOはすべてが60代以下で使われているという

 東京都の小池百合子知事が7日、都庁で行われた定例会見に出席。都内で新型コロナウイルスの変異株による感染が急増しており、若年層の重症化が増えていることに警鐘を鳴らした。

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 従来型より感染力が高く、都内で感染が置き換わりつつある変異株「N501Y」について、小池知事は「若い方が重症化しやすい。都の感染者は20代~30代が半数以上を占めており、重傷者数も20代~50代で倍増している。ECMO(人工心肺装置)は都内に7台あるが、現在その7台すべてが60代以下の方に使われている。だからこそ若い方にも注意していただきたい」と警戒を呼び掛けた。

 また、変異株の拡大に伴い治療後に後遺症で悩まされる人も増加。4月30日時点で216件の相談が寄せられているといい、「30代以下の相談が半数を占めていて、発症から3か月以上たった方の相談が7割以上を占めている。都のポータルサイトでコロナにかかった芸能人の方も悩みを発信しているので、そちらも参考にして」として、住吉美紀、松村邦洋、杉浦太陽ら芸能人による体験メッセージを紹介した。

 また、この日の会見では新型コロナウイルス対応のほか、東京都立大学の「グローバル教養講座」開設、東京都無電柱化計画についても紹介した。特に無電柱化については「私が国会議員時代から取り組んでまいりました。海外と日本との景色、景観で何が違うかといったら電線。地震国家だからダメだと言われるが、ガス管はできている。日本中では何百年かかるか分からないが、奇抜なアイデアも100年たつと普通になりますから。都を皮切りに、これから大きくイノベーションされていくと思う」と肝いり政策であることを強調した。

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