33年間のリングに別れ「火の玉小僧」菊地毅秘話 ジャンボ鶴田さんゆかりの都市伝説も【連載vol.40】
滑舌の悪いレスラーのベスト10入り?
「菊地はジャンボ(鶴田)の猛攻でパンチドランカーになった」という都市伝説がまことしやかに伝わるのも無理からぬところ。実際、滑舌の悪いレスラーのベスト10にランクインするのは間違いない。一生懸命に話せば話すほど、分からない。だが、その一生懸命さに人柄の良さがにじみ出ている。
全日本プロレスでは、小橋とアジアタッグ王座を獲得したほか、世界ジュニアヘビー級王者にも輝いている。
ノアの設立にも参加。新日本プロレスとの対抗戦では、金丸義信とのコンビで、IWGPジュニアタッグ王座を獣神サンダー・ライガー、田中稔組から奪取した。
2009年にフリーとなってからは、さまざまな団体で暴れてきた。自由奔放なスタイルと独特な存在感で、根強い人気を誇っている。15年からは宮城県冨谷市の焼き肉店の店長に就任し、最近まで切り盛りするなど、地元密着レスラーとして体を張って来た。
今回、リングに別れを告げたが「火の玉魂」は揺るがない。マットで「火の玉ファイト」を披露していく。
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【写真】小橋建太や大森隆男からなど多くの花に囲まれ引退試合を迎えた菊地毅、実際の写真