高島礼子&黒谷友香W主演、被爆後の長崎を描く 「祈り -幻に長崎を想う刻-」8・20公開

高島礼子と黒谷友香のW主演映画「祈り -幻に長崎を想う刻-」(配給:ラビットハウス)が8月20日からシネ・リーブル池袋ほかで全国公開されることが分かった。

「祈り -幻に長崎を想う刻-」が8月20日から全国公開される【写真:(C)2021 Kムーブ/サクラプロジェクト】
「祈り -幻に長崎を想う刻-」が8月20日から全国公開される【写真:(C)2021 Kムーブ/サクラプロジェクト】

戯曲「マリアの首-幻に長崎を想う曲-」を原作として初映画化

 高島礼子と黒谷友香のW主演映画「祈り -幻に長崎を想う刻-」(配給:ラビットハウス)が8月20日からシネ・リーブル池袋ほかで全国公開されることが分かった。

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 本作は、明治の長崎市に生まれ、文学座創設への参加や岸田国士戯曲賞の審査員を務めるなど1990年に亡くなるまで、劇作家・演出家として日本の演劇界に多大な影響と発展に寄与した田中千禾夫(ちかお)が、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと59年に発表し、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲「マリアの首-幻に長崎を想う曲-」を原作として初映画化した作品。

 戦争の爪痕が色濃く残る昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする鹿(高島)と、忍(黒谷)の2人の女性を描いた人間ドラマだ。

 脇を固めるのは、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣。監督はニュース映画「今なお苦悩は続く~土呂久公害70年~」で毎日映画コンクール短編映画部門グランプリを受賞し、その後、映画監督として「天心」「サクラ花 桜花最期の特攻」「ある町の高い煙突」などを手掛けた松村克弥だ。

 撮影は「ラヂオの時間」で第21回日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞の高間賢治、編集には「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀編集賞受賞のほか、数多くの受賞経験を持つ川島章正が手掛けるなど一流のスタッフが結集した。

 また、主題歌には長崎出身のさだまさしの「祈り」(新自分風土記I~望郷編~)を採用。さらに、美輪明宏が「マリア像」の声を唯一無二の存在感で演じて作品に神秘的な世界をもたらした。

 8月20日の全国公開に先駆けて、決定に伴い、同13日からはユナイテッド・シネマ長崎にて先行公開されることも決定。ポスタービジュアルも完成し、メイン画像とともに解禁された。

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