書店員が選ぶ「子ども読書の日」におすすめしたい本5選「大人もハマるほどの面白さ」
4月23日は、子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるために「子ども読書の日」と定められている中、「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」の書店員が選んだ「子ども読書の日」におすすめしたい本5選を発表した。
さまざまな年代の子どもにすすめたい本を5冊ピックアップ
4月23日は、子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるために「子ども読書の日」と定められている中、「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」の書店員が選んだ「子ども読書の日」におすすめしたい本5選を発表した。
今回のキュレーターは、HMV&BOOKS SHINSAIBASHIの書店員・柴田健太郎氏。幼児向けの“はじめての絵本”から小・中・高生まで、さまざまな年代の子どもにすすめたい本を5冊ピックアップしている。
最初に紹介したのは、小学生におすすめの1冊だという「おもしろい! 進化のふしぎ ますますざんねんないきもの事典/今泉忠明・監修」だ。「最新刊の第6弾でも新ネタが100ネタ以上紹介されています。『カバのお肌は超弱い』『キツツキは、頭に車が衝突したくらいの衝撃を受けている』(いずれも第1弾より)などの衝撃の事実は、一緒に読む大人もハマるほどの面白さです」とポイントを語る。
そのほかの4冊は下記の通り。
◆「かおかおどんなかお/柳原良平」<はじめての絵本におすすめの1冊>
「トリスウイスキーのキャラクター『アンクルトリス』や、海や船のイラストでも有名なイラストレーター柳原良平さんのロングセラー絵本。『わらったかお』『ないたかお』『おこったかお』に『ねむったかお』。いろんな顔がページいっぱいに繰り広げられます。子どもと一緒に読みながら、自分自身でもいろんな顔をしていくと、子どもも大喜びする一冊でした」
◆「ことばあそびうた/谷川俊太郎・詩、瀬川康男・絵」<未就学児におすすめの1冊>
「『かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった』『このこのこのこ/どこのここのこ』など、意味があるような、ないような、あるような。早口言葉のような、そうでないような。声にだして読み上げるだけで、楽しくなってくる歌が収録されています。何度読んでも読むたびに新鮮で、早口にしたり、スローに読んだり、繰り返し楽しむことができます。声に出して読みたい日本語がいっぱいです」
◆「僕らの七日間戦争/宗田理」<中学生におすすめの1冊>
「発行されたのは1985年。それから30年以上にわたり読み継がれてきた小説。小説発行からまもなく映画化され、以降も漫画やアニメ、舞台にもなってきたクラシックです。中学生たちが抑圧する大人たちに挑戦し、戦いを仕掛ける――といっても、戦い方はどこかしらユーモラスで、中学生たちの仲間になったつもりでの一気読みがおすすめです」
◆「桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ」<高校生におすすめの1冊>
「2012年に公開された神木隆之介さん主演の映画版は、当時ロングランとなり、映画賞を多数受賞しました。高校を舞台に、登場人物それぞれの視点から語られる物語。小説に登場する『iPod』は懐かしく感じても、高校生たちの悩みやキラキラした日常は、いまだ色あせることのない青春小説の定番です」