劇場版「鬼滅」のすごさ 「この映画なくして2020年の日本の映画界は成り立たなかった」

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が、21日に発表された「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」で、大賞/総務大臣賞を受賞した。AMD理事長賞には「あつまれ どうぶつの森」と日曜劇場「半沢直樹」がそれぞれ選出された。

授賞式でスピーチを行った、アニプレックスの高橋佑馬プロデューサー【写真:ENCOUNT編集部】
授賞式でスピーチを行った、アニプレックスの高橋佑馬プロデューサー【写真:ENCOUNT編集部】

「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」授賞式

 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が、21日に発表された「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」で、大賞/総務大臣賞を受賞した。AMD理事長賞には「あつまれ どうぶつの森」と日曜劇場「半沢直樹」がそれぞれ選出された。

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 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の選考理由は「興行成績の記録を塗り替え、現在も上映中。アニメならではの構図やアクション、感情をかき立てる音楽、個性的な登場人物で原作の魅力を爆発させた。世代を超えて人々の心をつかみ、多くの観客が映画館に足を運んでいる。企画、制作、宣伝すべてに渡る先進性と完成度を高く評価」した、とされた。

 審査委員長で、慶應義塾大学大学院、政策・メディア研究科特別招へい教授の夏野剛氏は「この映画なくして、2020年の日本の映画界は成り立たなかった。対策を施しながら大変な成功を収めていただいた」と、新型コロナウイルス禍で大打撃を受けた映画業界への貢献をねぎらい、「コロナ禍でエンタメが難しい中、老若男女に楽しんでいただけるコンテンツを作った制作陣に敬意を表したい」と語った。

 株式会社集英社、株式会社アニプレックス、ユーフォ―テーブル有限会社を代表して授賞式に登壇したアニプレックスの高橋佑馬氏は「素晴らしい原作をお預かりし、スタッフ一同が真摯に向き合った結果」と受賞を喜び、関係各所に感謝。最後には「映画館の関係者の皆さんとも分かち合いたい」と、苦境の中で上映を続けた映画館の努力にも頭を下げていた。

 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編は吾峠呼世晴による原作コミック「鬼滅の刃」のアニメ化作品で、2020年10月16日の公開からわずか73日で興行収入が324億円を突破し、歴代興行収入ランキングを更新。社会現象にもなった人気作品だ。

 同賞は、一般社団法人デジタルメディア協会が主催し、総務省が後援し選出。コンテンツ制作者の立場からデジタルコンテンツ産業のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定されている。

 同賞の過去3年間の受賞作品は以下の通り。

2019年:AI美空ひばり
2018年:チコちゃんに叱られる!
2017年:Nintendo Switch

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