水原希子&さとうほなみ主演作、暴力と性描写 廣木監督「ギリギリ許されたのかな」

映画のクライマックス。水原とさとうが体当たりで挑んだ【写真:(C)Netflix「彼女」】
映画のクライマックス。水原とさとうが体当たりで挑んだ【写真:(C)Netflix「彼女」】

劇中には激しいシーンも登場「ギリギリ許されたのかな」

――血にまみれる激しい暴力シーンや水原さんとさとうさんが肌を重ねる性描写があります。表現するうえで苦労は多かったのでは?

「Netflixは家庭に直接入ってしまうので、規制はあるのですが、今回はギリギリ許されたのかな、という感じです」

――ギリギリを突き抜けている気もします。

「そうですか(笑)」

ロードムービーを作るのが好き「『テルマ&ルイーズ』も見ています」

――試写で「彼女」を見て、平凡な主婦のテルマとウェイトレスのルイーズの逃避行を描いた1991年の米映画「テルマ&ルイーズ」を懐かしく思い出しました。

「僕はロードムービーを作るのが好きなので、『テルマ&ルイーズ』も見ています。ストーリーとしては、『あ! こういう終わり方があるのか』というエンディングに関心を持ちましたね」

――主演2人のキャスティングの狙いは?

「原作はすごく難しい題材。なかなか企画が進まなかったのは、出演オファーを受けてくれる役者がいなかったから。でも、今回2人が映画化に参加してくれたので成立した。2人とも新人ではないので性描写のシーンも含めて出演を決めてくれました」

――撮影が進む中、2人の演技に変化はありましたか?

「順撮りしていくうちに、2人の表情がどんどん変わっていきました。そういった変化がすごく分かる細かい芝居をしてくれたので撮影が成功しました。彼女たちも順撮りすることによって気持ちを作っていったのでそれがうまくはまった感じがします。ただ、演技にすごく困っているときは本当に困った表情をしていてそれを作品に利用することもできたし、芝居に集中するところもこの作品の助けになりました」

次のページへ (3/4) やりきれた理由は作品にかける2人の思いと体力
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