メイウェザーに天心VS武尊の契約体重まで “闘うビジネスマン”皇治がジムお披露目会で注目発言連発

天心VSメイウェザー戦と皇治VS五味戦

 皇治の話を訊いていて、興味深いと思える発言があった。

 それは、2018年の大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われた、天心VSフロイド・メイウェザーJr.による、エキシビションマッチの話を振った際のこと。

「あの試合は2人の体型の差(天心が62.1キロ、メイウェザーが約67キロ?)を感じましたし、レベルの差を感じましたね。ただ、天心がああやって挑んだことはたくましいと思います」

 そう言いながら皇治は、昨年の大晦日、同じくさいたまスーパーアリーナで対戦した五味隆典戦の話を持ち出した。

「レベルは違えど、自分はそういう意味で五味(隆典)選手に挑んでやりましたよね。だから(天心は)偉大やと思いますよ。確かに結果も大事やけど、男っていうのは挑んでいくことが大事やないですか。すごい恐怖やったと思いますよ。俺も五味戦で、なんやかんや言ってますけど、凄い恐怖でしたから。そういう意味では若いのに立派やなと思います」

 確かに皇治VS五味の一戦も皇治が65キロだったのに対し、五味は78キロという13キロの体重差があり、なおかつ両者が不慣れなパンチのみが許される、「RIZINスタンディングバウト特別ルール」と銘打たれた、事実上のボクシングルールでの一戦だった。

 そんな恐怖を体験した皇治だからこそ、仮にメイウェザー戦が実現したところで、怖さへの耐久性には自信があるのだろう。

「あのマルコメ(メイウェザーのこと)とやったら倒すのは無理ですけど、倒れへん自信はある」と話し、メイウェザー戦にも意欲を示していた。

 以上、この辺りまでの物言いは、個別に話を訊いた皇治の持論である。

 ここからは、会見の冒頭で語られた他の取材陣も含めた際に語った皇治の発言になる。

 そもそも論として、これまで大阪を地盤としてきた皇治が、なぜこのタイミングで東京・世田谷にジムを開設したのか。それも一般会員を募集するジムではなく、あくまで皇治のためのプライベートジムを、である。

 これに関して皇治は、「K-1を卒業してから満足のいく練習ができていなかった。大阪から東京に来て(2連敗)、負けて帰るのが嫌だった」「とくに闘う可能性のあるファイターと仲良くなるのが嫌」と話し、「1人で闘うほうが自分の中ではイケている。1人で闘おうという気持ちで(プライベート)ジムを作りました」と真意を明かした。

 さらに「俺は夢を見せたい。格闘家はどっちかっていうと貧乏だと思われているから、違うぞと。稼げるんやぞっていうのをリアルに見せたいし、それを見せないと格闘技界は大きくならないと思っている」と続け、「これは俺からの若い子たちへのメッセージ」とコメントした。

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