つんく♂プロデュース楽曲も週5、6日で深夜バイト…“異色”アイドルが明かす悲しい現実
「大変な時こそ、歌詞が下りてくる」悲しすぎる現実を歌にしてまえ
水森が「アイドルとして悲しすぎる現実を歌にしてまえ、というのはある意味、ロックだよね」と言えば、松下は「大変な時こそ、歌詞が降りてくる。ただ、つぼみ大革命の欠点は恋愛ソングが極端に少ないこと。恋愛ソングはプロにおまかせです」と笑い。水森は「『バイトやめたい』とか、『チケット手売りです』という歌詞が一番響いているのが、吉本の芸人さん(笑)」。松下は「アイドルの現場では、つぼみさんの曲、聴きましたって聞かないけど、芸人さんから、『あの曲は泣けたわ』って、聞くんです」。
ところで、メンバーが9人もいて、揉め事はない? 恵梨華は「もちろん、仕事の上ではけんかはするんですけど、仲はいいです。(東京に進出してから)私はシェアハウスにメンバー3人と住んでいて、ほかに『3時のヒロイン』の福田麻貴さんもいます」。松下は「私のところも4人でシェアハウス」。水森は「私だけ実家暮らしなんです。昔は東京で仕事があると、私の家に遊びに来ていたんですけど、少し寂しい。だから、たまに遊びに行ったりしていますね」と明かす。
恵梨華は「本来は9人で一緒に住みたいぐらい。個性がバラバラやから、誰もかぶってない。夢は同じだから、家族みたいなんです」というと、松下も「9姉妹みたいな感じです」。メンバーは1期生の松下から6期生までバラバラ。しかし、上下関係もなく、年齢も3学年の範囲なので、あまり関係ないそうだ。
最後に個人としての抱負を聞いた。「私は明日、生きることを精いっぱい。どんな仕事でも受けます。つぼみ大革命がずっと続くために、売れたい。それがなかったら私の人生ないから。個人的には釣りのYouTubeチャンネルをやっているので、アウトドアの仕事が欲しい。メンバーはインドア派なので付き合ってくれないから」(恵梨華)。「おうち時間が増えてから、趣味が増えました。アクセサリーを作ったり、絵を描いたり。『ぷにゅ』のミュージックビデオにも私の絵が出てきますが、今年はめちゃくちゃでっかい絵を描きたい。枚数が増えたら、個展をやりたい」(水森)。「私は最終的にはかわいいおばあちゃんになりたい。つぼみ大革命はかわいいおばあちゃんの集団にしたいんです」(松下)。
しかし、まずは「つぼみ大革命」での成功が優先とのこと。しかし、つぼみがブレークしたら、開花ということになるのでは? 松下は「よく『いつ花が開くの?』って、聞かれるんですけども、つぼみはそのまま、つぼみとしてデカくなるんです。必ず9人で天下を取って、街を見ても、テレビを見ても、SNSを見ても、つぼみ大革命がいるようになれば、うれしいです」と話す。いよいよ春、つぼみはどこまで大きくなれるか。
□つぼみ大革命(つぼみだいかくめい)2010年4月、ガールズユニット「つぼみ」結成。吉本興業の養成所NSC女性タレントコース出身者で結成。桜 稲垣早希の後輩にあたることから、いつか桜のように開花するように、と「つぼみ」と名付けられた。15年4月、ミニアルバム「1000日前からI Love You!」でCDデビュー。19年2月、ファースト・フルアルバム「9(ナイン)」を発売。19年3月30日、大阪城野外音楽堂、単独公演で「つぼみ大革命」に改名すると発表。