つんく♂プロデュース楽曲も週5、6日で深夜バイト…“異色”アイドルが明かす悲しい現実

結成11周年を迎える吉本興業所属の9人組新感覚コミックアイドル「つぼみ大革命」が3月3日、セカンドアルバム「最強つぼみDX」を発売した。2019年3月に「つぼみ」から改名してから初めてのアルバム。妹担当の松下千紘、ムードメーカー担当の恵梨華、メルヘン担当の水森依音がアイドル生活の裏を明かしてくれた。

「つぼみ大革命」の(左から)恵梨華、水森依音、松下千紘【写真:ENCOUNT編集部】
「つぼみ大革命」の(左から)恵梨華、水森依音、松下千紘【写真:ENCOUNT編集部】

9人組コミックアイドル「つぼみ大革命」松下千紘、恵梨華、水森依音3人インタビュー

 結成11周年を迎える吉本興業所属の9人組新感覚コミックアイドル「つぼみ大革命」が3月3日、セカンドアルバム「最強つぼみDX」を発売した。2019年3月に「つぼみ」から改名してから初めてのアルバム。妹担当の松下千紘、ムードメーカー担当の恵梨華、メルヘン担当の水森依音がアイドル生活の裏を明かしてくれた。

「最強つぼみDX」は改名後リリースした自身初のドラマのタイアップ曲「恋愛ランチ」や、メンバーの夢だった、つんく♂プロデュースの楽曲「逆襲のYEAH!」を含む9曲と、新しいOvertureやコレサワ作詞作曲の「ぷにゅ」を含めた新曲3曲を収録したもの。メンバーで歌詞を書き、セルフプロデュースして制作。松下は「つぼみ大革命にパワーアップしてからのニューアルバムっていうことで、かわいいだけじゃなく、面白いだけじゃなく、かっこいいだけじゃなく、全人間が楽しんでもらえる曲になっています」と胸を張る。

 そもそも、なぜ改名したのか? 恵梨華は「『つぼみ』だけだと、個人名だと思われるので、何かを足した方がいいかなって。名前占いしたら、『つぼみ』は大凶で、『つぼみ大革命』は大吉が出たんだったんですよ」。水森も「それは当たっていて、改名したら、つんく♂さんにプロデュースしてもらえたし、『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』(19年12月)にも出ることができました」と話す。

 それでも、昨春はコロナ禍で初の全国ツアーが中止に。「でも、今までいろんな壁を乗り越えてきているせいか、誰も弱音をはかない。『その間にできることが絶対あるから、大丈夫、大丈夫』って。今まで大阪と東京でしかライブしてなかったけど、無観客配信ライブもやりましたし、北海道の方から『初めてライブを見られた』と反応をいただきました。もっと前からやるべきだったな、って思いました」(恵梨華)。

 アルバム用に追加した新曲は昨秋に収録。3人の推し曲は? 「つぼみ大革命と言えば、これが主題歌ですっていうぐらいの曲が詰まっていますが、おすすめしたいのは、1曲目の『Overture』からのつんく♂さんプロデュースの『逆襲のYEAH!』。ライブのように進んでいくから曲順にも注目していただきたい」(恵梨華)。「初めて聴く方はえらいパンチの効いた名前が多いと思うんですけど、そのパンチに負けない、パンチのある曲がいっぱいあるので、ダブル・パンチで楽しんで欲しい。私の推し曲は『Viva!人類』。全人類への応援ソングです」(松下)。「『2人だけStory』から4曲続く恋愛ソングですが。推し曲は『ぷにゅ』。ミュージックビデオは私がディレクションしました!」(水森)。

 つぼみ大革命の真骨頂は、生活感むき出し、地べたな感情を吐露した歌だ。

 恵梨華は「私は『バイトやめたい』を推したい。まさか、みなさんはバイトをしながら、アイドルしているとは思わないじゃないですか。私達はアイドルで成功したいから、その夢のためだったら、どんなことでもやるよっていう意味を込めてこの曲を書いたんです。三三七拍子でめっちゃ明るく歌ったら、おもろいんじゃないかと思って書いたんですけども、自分でも涙が出てきた(笑)。私、週5、6日、深夜までめっちゃアルバイトしていて、そこから、レッスンをやっているんで、そんなことを思い出してしまった。でも、コロナでバイト先もなくなってしまって、今はもっと大変(笑)。今度はバイトやめたら、もっと大変だったという曲を作ろうかなって」と、転んでもただでは起きないのだった。

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