【ズバリ!近況】ピンクスーツの小泉チルドレン・井脇ノブ子明かすシェアハウス生活と生死さまよった病
タレント候補について、コロナ対策について言いたいこと
タレント候補について? まあ人それぞれの道があるから、良いとか悪いとかでない。タレントだって、選挙に出る、政治をやるっていったら簡単じゃない。やるからには一生懸命やる、その情熱がないとできないもんだよ。批判をするのは簡単だけど、タレント出身だって志をもっている人はちゃんといる。それぞれの人がそれぞれの特色でもって意見を出し合って、ひとつにまとめていくのが大事なんだと思うよ。
コロナ対策だって、西村(康稔経済再生担当)大臣(58)だって田村(憲久)厚生労働大臣(56)だって、悪く言う人もいるけど必死でやっている。菅(義偉)首相(72)にはもう少しリーダーシップを発揮してもらえたらな、とも思う。でも、コロナは誰にとっても初めてのことで、誰も正解はわからない。みんなが手探りでやっている。海外に比べれば日本は感染者も死者も少ないんだから、悪く言って責めるばかりじゃなくて、みんなで知恵を出し合って協力するのがいいんじゃないかな。
女性の意見を反映する社会にするには
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長を辞めた森(喜朗)さん(83)だって、「女性は話が長い」なんて森さんらしい発言だけど、悪い人じゃない。口でなんだかんだと言うのは簡単。森さんが一生懸命やってきたから、五輪をここまでもってこられたんだから。政治の世界は確かに男社会よ。女性は虐げられている。私も具体的には覚えていないけど、いじめとか差別とかいっぱいあった。でも、あまり感じないようにしてた。何を言われても「はい、ありがとうございます!」「お世話になります!」「ご指導いただきありがとうございます!」と返して気にせず、腹を立てないようにしてた。だって、「この野郎!」って腹を立ててもどうしようもないから。
ただ、女性差別があること、女性の意見が反映されない状況は変えないといけない。そのためには、男性と女性の比率を半々までいかなくても、男6:女4とかに決めるクオータ制をとったほうがいいと思う。それで10年ぐらいやって、自然と割合が安定するようになったらやめる。そうしないと、いつまでたっても女性の割合は増えない。女性の生活者としての意見、細やかな視線、愛のある考え方は大事。女性は男性議員ほど利権がからまず、筋の通った発言をする。そういう意見も必要。必要なことは言わないといけない。そうしてこそ、いい世界、住みよい社会ができるんだと思うよ。
□井脇ノブ子(いわき・のぶこ)1946年2月11日、大分県生まれ。68年、別府大学文学部在学中、大学自治会会長や全国学生自治体連絡協議会副委員長を務め学生運動に注力。大学卒業後、当時、拓殖大学総長だった故・中曽根康弘元首相(享年101)を師として同大学院へ進学した。70年、少年の船協会設立。「日中友好少年の船」「アジア少年の船」「日本少年の船」で、40年間で3万5000人の小中学生を船に乗せ育成・指導してきた。85年、国際海洋学園設立、初代理事長・校長に。2005年9月、“郵政選挙”といわれる第44回衆議院議員選挙に自民党から出馬。国政選挙挑戦7度目で初当選し、“小泉チルドレン”の1人に。トレードマークのピンクのスーツと個性的な風貌で注目された。教育基本法の改正に全力を尽くしたが、09年落選。14年政界引退。