ザ・ノンフィクション、26年の歴史は野茂英雄から始まっていた 放送1000回SPが放送
1995年10月にスタートしたドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜、午後2時)が18日に放送1000回目を迎える。フジテレビでは11日、18日の2週にわたり、「放送1000回SP」を放送する。
西村陽次郎氏「ドキュメンタリー番組の現在と未来を考えていきたい」
1995年10月にスタートしたドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜、午後2時)が18日に放送1000回目を迎える。フジテレビでは11日、18日の2週にわたり、「放送1000回SP」を放送する。
「ザ・ノンフィクション」は26年の長きにわたり、世に知られていない“名もなき人たち”に目を向け、時代を生きる人々のありのままの姿を届けてきた。今回は番組の歴史を振り返りながら「『ザ・ノンフィクション』は何を描いてきたのか?」を検証していく。今でこそ、市井の人々を取り上げる番組というイメージが強いが、95年10月15日の記念すべき第1回放送の主人公は、野茂英雄だった。日本人メジャーリーガーの“パイオニア”となったアスリートの挑戦から歴史はスタートした。
また、毎週アナウンサーやナレーター、声優にとどまらず、俳優や芸人、スポーツ選手などさまざまなジャンルで活躍する人が番組の“語り”に挑戦。映像を通して見えてくるものを、客観的かつ冷静な“語り”から、時にあふれ出てくる感情を抑えられず感情のままに伝える“語り”まで、さまざまな形の“語り”を放送してきた。
今回の「放送1000回SP」の“語り”をつとめるのは、番組最多となる34回の“語り”を担当した女優の宮崎あおい※に決まった。当時18歳で初めて“語り”を担当して以来17年。宮崎にとって35回目“語り”を担当することとなる。
チーフプロデューサーを務めるフジテレビ情報企画開発部の西村陽次郎氏は「阪神・淡路大震災にオウム真理教……日本が激震する年にスタートした番組は、時代とともにテレビからドキュメンタリー番組が姿を消して行く中で、数少ない長尺のドキュメンタリー枠として、歴史を紡いできました。今では“日曜の午後はザ・ノンフィクション”と世間で言われるまでに、その存在感を確立していると感じています。26年にわたり、『ザ・ノンフィクション』は何を見つめ、何を描いてきたのか……1000回という節目にあたり、その軌跡に目を向けることで、ドキュメンタリー番組の現在と未来を考えていきたいと思います」とコメントした。
※宮崎あおいの「崎」の正式表記はたつさき