大仁田厚 がん闘病中の保坂秀樹に涙の絶叫「絶対にこのリングに保坂が帰ってくる」
がんと闘病中のプロレスラー・保坂秀樹を支援するための大会「がんばれ "弁慶"!負けるな、保坂秀樹!!」が27日に東京・新木場1stRINGで行われ、“邪道"大仁田厚ら38選手が出場した。
大腸がんステージ4 肝臓にも転移し懸命の治療
がんと闘病中のプロレスラー・保坂秀樹を支援するための大会「がんばれ ”弁慶”!負けるな、保坂秀樹!!」が27日に東京・新木場1stRINGで行われ、“邪道”大仁田厚ら38選手が出場した。
保坂は今夏に体調不良を訴え、9月13日に緊急入院。検査の結果、医師から大腸がんステージ4で、肝臓にもがんが転移していることを告知された。10月15日に手術を受けたが、腹膜炎を発症し、同24日に再手術した。現在は快方に向かっており、食事もようやく取れるようになったが、今なお入院加療中だ。
レスラー仲間の苦境に立ち上がったのが、保坂と親交が深かったプロレスリングA-TEAMで、大会にはレスラー、レフェリー、リングアナ、裏方スタッフ全員がノーギャラで参加。中嶋勝彦(プロレスリング・ノア)、里村明衣子(センダイガールズ)、東京愚連隊のNOSAWA論外、MAZADA、FUJITA、KIKUZAWAからはチャリティーオークショングッズが提供された。来場者からは、“見舞金”として2000円を徴収。選手、関係者、ファンからの見舞金、オークション収入の全額が治療費として、保坂に渡されることになった。
メインイベントでは、大仁田が池田大輔、雷電とトリオを結成し、橋本友彦、土方隆司、佐瀬昌宏組とストリートファイト6人タッグマッチで激突。大仁田は机上パイルドライバーを炸裂させ、毒霧を橋本、佐瀬に連射するなどの邪道ファイトを繰り広げ、最後は2発目のバックドロップで佐瀬を仕留めた。
マイクを持った大仁田は、ときおり涙で言葉を詰まらせながら、「今回は橋本選手、佐瀬選手が協力し合って、ボクを呼んでくれました。保坂のためにありがとうございます。保坂と付き合って25年から30年の月日が経ちます。最初はポーゴ軍団で、この新木場のリングでも何回もタッグチームとしてやってくれました。感謝したいのは、あなた方と40人くらいのレスラーが保坂のためにがんばってくれたこと。心からありがとう。保坂から電話が掛かってきて、『肝臓と大腸にがんがあります。ステージ4です』と言って、暗い声で電話が切れました。だけどボクらは信じてます。絶対にこのリングに保坂が帰ってくることを!」と絶叫した。
大会終了後、保坂は病床から、「本日、ご来場くださいました皆さま、参加選手の皆さま、スタッフ、関係者の皆さま、『心より感謝申し上げます!』。本来なら、会場に行き、皆さま方に、御礼の言葉を直接お伝えしたかったのですが、体調等の問題がありまして、行くことはできませんでした。皆さまには、またお目にかかれるときを楽しみにしています」とコメントを寄せた。