ジャクソンが怒り ヒョードル戦は”全盛過ぎた”との質問に「クソ食らえ」
29日のベラトール日本大会(さいたまスーパーアリーナ)で“氷の皇帝"エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)と対戦するクイントン“ランペイジ"ジャクソン(米国)が27日、都内で取材に応じた。
12・29ベラトール日本大会で激突!ヒョードルは日本最終戦
29日のベラトール日本大会(さいたまスーパーアリーナ)で“氷の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)と対戦するクイントン“ランペイジ”ジャクソン(米国)が27日、都内で取材に応じた。
入室するなり、日本語で「元気ですか」とあいさつしたジャクソンは「とてもいい気分。素晴らしい状態です」と自画自賛。さいたまスーパーアリーナでの試合について「日本で初めて戦ったのがさいたま。自分は刑務所から出て来た直後だったのでおもしろい演出もありましたし、日本のファンの声援もすごかった。女の子が1人寄ってきて、ずっと耳にしゃぶりついて来て、その子を今でも探している。また戦えることを非常に楽しみにしています」と思い出も交えて興奮気味に語った。
日本での試合は2012年のUFC日本大会以来。PRIDEの消滅で「日本の総合格闘技が一度死んでしまった」と漏らすも、日本の格闘界への期待を隠さない。「RIZINが素晴らしい仕事をしてここまで戻している。ヒョードル選手と戦ってPRIDEのファンや新しいファンを呼び起こしたいと思う」と、明るい未来を見据えた。
そんなジャクソンが顔色を変えたのが「ヒョードルの弱点は?」との質問。引退ロードに突入しているヒョードルはこれが日本最終戦となるが「なんでそんなことを聞くんだ。私はヒョードル選手の最大のファン。ヒョードル選手を愛している。弱点なんかない。最後の皇帝だ。それくらい尊敬している。わかる?」と畳みかけた。さらに、この試合が全盛期を過ぎた選手同士の戦いだと問われると、「自分としては関係ない。確かに全盛を過ぎているかもしれないけど、素晴らしい試合をする。それが気に入らない人はクソ食らえ」と、怒りをにじませた。
ジャクソンは「美しい試合をしたい」と話したヒョードルに呼応。
「私も美しい試合を見せたい。ファンを楽しませたい。MMA(総合格闘技)が発展してきて、若くて素晴らしい選手がたくさんいる。でも、自分やヒョードルのようなオールドスクールでもまだ人気だったりするし、若い選手はみんな私たちを見て育ってきた。基礎を作ってきたのは自分たちという自負がある。マーク・コールマン、ミルコ・クロコップ、ケビン・ランデルマンもそうだ。若い選手の傾向として勝てばいいと思っているフシがある。それだけではつまらない。年寄りと言われてもファンを楽しませる試合をする自負がある」と時代の先駆者としての誇りをムキ出しにした。