キッチンカー芸人として出発した「2700」ツネ コロナ禍の厳しさとカジサックの言葉

結成わずか8か月で第1回「キングオブコント」(TBS)の決勝進出を果たし、2000年代後半から「右ひじ、左ひじ、交互に見て」のリズムネタで人気を集めたお笑いコンビ「2700」のツネさん(38)が現在、「キッチンカー芸人」という新たなジャンルで日々奮闘している。新型コロナウイルスの影響もあり、昨年から芸人としての仕事が激減。妻と3人の子どもを食べさせていくため、新たな挑戦に踏み出したツネさんは、どんな思いでキッチンカー芸人の道を選んだのか。カジサックYouTubeチーム加入の経緯、キッチンカー芸人としての未来についても語ってもらった。

キッチンカー芸人として奮闘する「2700」ツネさん【写真:ENCOUNT編集部】
キッチンカー芸人として奮闘する「2700」ツネさん【写真:ENCOUNT編集部】

芸人活動の現状とキッチンカー開始のきっかけ

 結成わずか8か月で第1回「キングオブコント」(TBS)の決勝進出を果たし、2000年代後半から「右ひじ、左ひじ、交互に見て」のリズムネタで人気を集めたお笑いコンビ「2700」のツネさん(38)が現在、「キッチンカー芸人」という新たなジャンルで日々奮闘している。新型コロナウイルスの影響もあり、昨年から芸人としての仕事が激減。妻と3人の子どもを食べさせていくため、新たな挑戦に踏み出したツネさんは、どんな思いでキッチンカー芸人の道を選んだのか。カジサックYouTubeチーム加入の経緯、キッチンカー芸人としての未来についても語ってもらった。

 コロナ禍以降、芸人としての仕事はほぼない状況です。0に近いくらい。もともと、忙しかったわけではなかったのですが、ライブもそうですが、自分で取ってきた仕事もできなくなり、まったく動けない状況でした。最近は、リモートの仕事でしたり、コンビというよりピンの仕事が多くなりましたね。

 キッチンカーの仕事を始めたのは昨年の6月から。お世話になっている方の知り合いがキッチンカーでかき氷を販売していて、芸人の仕事が一気に減ったタイミングで、もしよかったら手伝ってくれませんか? と声を掛けてくださったんです。最初はアルバイト感覚で始めたのですが、実際に働いてキッチンカーの仕事は、ステージに立っているような感覚に似ていると、自分は思いました。お客さんが会いに来てくれるというのもうれしくて、自分のオリジナル料理で出店したいという思いが生まれました。

 キッチンカーといえば、お弁当、ランチ出店というイメージがあったので、かき氷以外のキッチンカーでも修業をさせていただきました。ステーキ、から揚げ、ガパオライス、2か月間、ジャンルの違うキッチンカーでランチ営業について学んでいたときに、あるキッチンカーの方がクリスピーポークの原型となる料理を紹介してくださったんです。周りの方に、いろんなアドバイスをいただき、また僕はキッチンカーをやるなら派手にやりたいと考えていて、派手な感じだとジャンクな揚げ物がいいのでは? と考え、今のクリスピーフライドポークを開発しました。

試行錯誤して完成させたクリスピーポーク【写真:ENCOUNT編集部】
試行錯誤して完成させたクリスピーポーク【写真:ENCOUNT編集部】

 料理のこだわりは、クリスピーというだけあって、カリカリさ、食感ですね。揚げ物にしたのは、イベントなどで販売する時、お酒のあてにもなると考えたからです。生の肉から揚げるのか、一度火を通してから揚げるのか、豚肉の柔らかさだったり、何度も試作して、風味にもこだわって完成させました。

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