久間田琳加、学園ヤンキーコメディーで茶道部部長役「お茶をたてながら、笑いこらえた」
瀬戸利樹とも再び共演「“ほら、だんなだよ”なんて、声をかけられました(笑)」
とはいえ、ドラマはその静かなはずの茶室で大騒動が起きる物語だ。ぶっ飛んでいるまークンは言葉を取り違えて、思わぬ展開を見せていく。「現場でも笑いをこらえるのに必死。1人が笑うと、もう駄目なんですよ。正気に戻すのは本当に大変。ビクビクしましたね。笑ってしまって、NGというのは普通にありました」。現場は“笑ってはいけない茶道部”状態だったという。
共演には、初主演ドラマ「マリーミー!」で夫婦役を演じたばかりの瀬戸利樹(主人公の親友役)も。「時間を空けずの共演で、こんなことがあるんだとびっくりでしたね。ほかの方々も結構、知ってくださったようで、“ほら、だんなだよ”なんて、声をかけられました(笑)。(主役の)鈴木さんは一番年上ということもあって、常に現場を引っ張って下さりました。誰よりも疲れているはずなのに、休み時間でも、一番お話してくださったのは鈴木さん。こんな座長は素敵だなと思いましたし、『マリーミー!』の時は、もっと自分が動かないといけなかったんだなって反省しました。短期間でドラマに2作出演できたことで、大変勉強になりました」
りんくまはモデル、バラエティーでも大活躍だが、それぞれの仕事はどんな風に感じているのか。「モデルでの現場は一番フラットな自分でいられる場所です。第二のおうちじゃないですけど、ホーム感があるので、どんなに忙しくても、気持ちをリセットできるんです。バラエティーはすごく夢みたいなお仕事です。もともともとテレビ、お笑いが大好きで、いろんな方と一緒になれるのがうれしい。瞬発力が勝負というところもあるので、自分の実力にかかっているな、と思います。バラエティーのおかげで度胸がついたところもあると思っています」。
女優業にもやりがいを感じている。「まだまだ勉強しなきゃいけないことはたくさんあるんですけど、ものすごく楽しいです。今まではニート、学生役ですが、普通にデスクワークのある役、医療関係など経験することなかった職業を今後、演じられるかもしれないと思うと、とてもワクワクします。いずれ年齢を重ねて、人から『なんでもできるね』と言われたら幸せです」と話す。
休日には漫画を読んだり、映画を見るのが楽しみだそうで、一番好きな映画はライアン・ゴズリング&レイチェル・マクアダムス共演のラブストーリー「きみに読む物語」(監督ニック・カサヴェテス)。「本当の純愛をやってみたいですね。今だったら、有村架純さんと菅田将暉さんの『花束みたいな恋をした』みたいな作品に憧れます。このお二人しか出せない雰囲気がありました。今は年齢的に若すぎて、出し切れないとこあると思うんですけど、20代後半になって、そういう作品に出会えたらすごくうれしいです」と夢を膨らませる。大人の仲間入りを果たした久間田。今後もいろんな顔を見せてくれそうだ。
□久間田琳加(くまだ・りんか)2001年2月23日、東京都出身。第16回「nicola」専属モデルオーディションでグランプリを受賞。17年、「Seventeen」専属モデルに。18年、「~harajuku story~ヌヌ子の聖★戦」で映画初主演。20年10月期の朝日放送「マリーミー!」ではドラマ初主演を務めた。趣味:ショッピング、少女漫画を読むこと。