尾上松也初主演&百田夏菜子ヒロイン 映画「すくってごらん」本編映像&新場面写真解禁

尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める“金魚すくい映画”「すくってごらん」(12日公開、真壁幸紀監督)の新場面写真と本編映像が公開となった。

映画「すくってごらん」【写真:(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社】
映画「すくってごらん」【写真:(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社】

“金魚すくい”を通じて、思いもよらない成長をしていく物語

 尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める“金魚すくい映画”「すくってごらん」(12日公開、真壁幸紀監督)の新場面写真と本編映像が公開となった。

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 同映画は、とある失敗で左遷されたプライドは高いがネガティブな銀行員・香芝誠(尾上)が、都会から遠く離れた地で出会った“金魚すくい”を通じて、思いもよらない成長をしていく物語。香芝が一目ぼれする美女・吉乃を初のヒロイン役となる百田が務める。

 原作は世界初の金魚すくいマンガにして、「このマンガがすごい!」にもランクインした傑作マンガ「すくってごらん」(大谷紀子/講談社)。

 メガホンをとったのは、長編デビュー作「ボクは坊さん。」で高い評価を受けた俊英・真壁監督。原作と同じ奈良県を舞台に「和」の世界と斬新な映像表現を融合させ、大胆かつ優雅、そして華麗なるエンターテインメントを誕生させた。

 作品の見どころのひとつは、もちろん“金魚すくい”。“金魚すくい”は、世界一静かで優雅なスポーツといわれるが、実際は夏祭りや縁日でしか体験したことがない人がほとんどだ。「すくってごらん」のキャストたちも同様で、撮影に入る前に、“金魚すくい”の道場へ練習に行き、名人からコツを学んだ。

 まず、金魚は追いかけるだけではなくて待つ。焦って追いかけるとポイが破れてしまうので、金魚がポイに乗ってくるまで静かに動かずにいる感覚だ。尾上は「つまり、すくうとは待つことであり、香芝は“金魚すくい”を通してそれに気づいたのでしょう。自分の理想や自分の考えにこだわって突き進みがちですが、冷静になって立ち止まり、どうするべきか考えることが必要だったのです。これは恋愛にも友情にも言える普遍的なことだと思います。そう思って演じました」と、“金魚すくい”から多くを学んだことを明かしている。

 また、ポイが破れたら終わりではなく、破れてからどうするかも“金魚すくい”面白さの一つだ。特に競技では破れても気にせずに、少しでも残っている部分ですくい続ける。それは、出世競争に“敗れた”香芝がこの後どうするか、“破れる”と“敗れる”、金魚を“掬う”ことで、人生を見つめ直し自らを“救う”、そんなダブルミーニングから導かれる展開も興味をそそる。

 場面写真では、金魚売り・王寺昇の車に乗りながらも白けた表情の香芝、寂しそうに部屋で“小赤”を見つめる香芝、真剣な表情で破れたポイを持つ香芝など、“金魚すくい”とかかわってだんだんと変わっていく姿が切り取られている。 “金魚すくい”でよくみかける金魚が、“小赤”。観賞用からはじかれたものなのだと吉乃から聞いた香芝は、「君たちも脱落者か」と自分自身と重ねてしまう。

 しかし、そんな“小赤”も飼い方次第で、大きく育ち、何十年も生きるものもいる。左遷の地で人生と恋の荒波にもまれる香芝は果たしてすくわれるのか? “金魚すくい”と香芝、その行く末に注目が集まる。

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