年間100現場以上のアイドルライブに通う塾講師芸人 R-1優勝で「フェス開催」へ
優勝賞金500万円でアイドルフェス開催
――新型コロナウイルスの影響もあり、なかなかアイドル現場に足を運ぶのがむずかしい状況でもありますが、コロナ禍ではどのようにアイドルを楽しんでいましたか。
「リリスク、Devil ANTHEM.は、映像に力を入れるのが早かったので、そういうグループは見ていて楽しかったです。リリスクが新しいミュージックビデオ(MV)の撮影ができないので、昔のMVの映像を切り貼りして、新しい曲に全部、口の動きが合うように編集して乗せるみたいな、すごい作品を完成させて、そういうのをやられると、もう目が離せなくなっちゃいますよね」
――寺田さんが今、注目しているアイドルグループは。
「2019年11月に結成された『Ringwanderung(リングワンデルング)』というグループは、とにかく曲が良くて、最近ずっと聞いています。デビューしてすぐ、コロナ禍になり、大変な思いをしたグループなんですが、曲数も増えて頑張っているなと。逆境に立ち向かう女の子を応援する、アイドルファンの醍醐味ですよね」
――R-1決勝進出者発表会見では、賞金500万円の使い道について「好きなグループ、全部呼んで自分のフェスをやります」と発言していました。どんなアイドルを呼びたいと考えていますか。
「そうですね。『開歌-かいか-』、原田珠々華さんは呼びたいですね。『せかいシティ』も。それから……」
――長くなりそうですね(笑)。会場はいかがしましょう。
「フェスをやるとしたら、3つはステージがほしいと考えていて、新木場STUDIO COASTとか。外にステージがある会場がよくて、僕自身、野外ステージが好きなんです。昨年の夏は、福島で開催された『エクストロメ!!』というイベントにも行ったのですが、やはり野外で見るアイドルはいいなと。TIFも、野外のスマイルガーデン、スカイステージが最高ですよね」
――R-1で優勝すれば、もしかしたらTIFの仕事につながるかもしれませんね。
「TIFの開催が近づくと、フジテレビの深夜に『この指と~まれ!』(指原莉乃がMCのアイドル総合バラエティー番組)が放送されるじゃないですか、あの番組に出たいです。TIF当日は、ステージを観て周りたくて、仕事があると困るので事前番組に(笑)」
――R-1決勝が近づいていますが、決勝前に聞きたいアイドルソングは。
「リラックスするというより、僕は気持ちを高めたいタイプなので、Devil ANTHEM.の『LINK』です。単純に気持ちが高まる曲なので!」
――R-1決勝、主催フェス実現へ向け、メッセージをお願いします。
「決勝進出者発表会見では、苦しまぎれでフェス開催と言ってしまったところもあるのですが、今は本当にちょっとやりたいなという気持ちになってきています。優勝賞金500万円を使ってアイドルに還元できるようなことをしたいので、フェスを実現させるためにR-1優勝したいと思います」
□寺田寛明(てらだ・ひろあき)、1990年10月6日、埼玉県草加市出身。マセキ芸能社所属のピン芸人。学生お笑い、アマチュアを経て、2013年にプロの芸人としてデビュー。芸人の傍ら塾講師のアルバイトをしており、国語や数学、英語を絡めた授業風のフリップネタを得意とする。今年、「R-1グランプリ2021」で初の決勝進出を決めた。プライベートでは、年間100現場以上のアイドルライブに通うほどのアイドルオタク。
「R-1グランプリ2021」決勝戦は、3月7日にカンテレ・フジテレビ系全国ネットで午後7時から生放送(一部地域を除く)。ゆりやんレトリィバァ、kento fukaya、ZAZY、寺田寛明、かが屋賀屋、高田ぽる子、土屋、吉住、森本サイダーが決勝進出を決めており、この9人に復活ステージを勝ち抜いた1人が加わり、19代目王者の称号と優勝賞金500万円を巡る戦いが繰り広げられる。