後輩「霜降り明星」に刺激受けた「ミルクボーイ」会見でM-1優勝の喜び爆発
「M-1グランプリ2019」で優勝を果たした「ミルクボーイ」が21日、決勝大会終了後に行われた会見で喜びを語った。
「M-1グランプリ2019」で優勝を果たした「ミルクボーイ」が21日、決勝大会終了後に行われた会見で喜びを語った。
肉体派でボケ担当の駒場孝、角刈りが特徴でツッコミ担当の内海崇からなる吉本興業所属のコンビ「ミルクボーイ」は、2007年に結成され、過去の「M-1グランプリ」での最高結果は準々決勝進出。今年、初の決勝進出を果たし、“母が思い出せない食べ物”について話し合うネタで決勝大会に臨んだ。
ファーストラウンドで披露した“コーンフレーク”のネタでは、2004年にアンタッチャブルが記録した最高得点673点を超える“681点”を獲得(審査員7人体制での最高記録)。1位通過を決めると、2位通過「かまいたち」、3位通過「ぺこぱ」との最終決戦でも、“もなか”のネタで爆笑をかっさらい、審査員7人中6人の票を獲得して、文句なしの第15代チャンピオンに輝いた。
トロフィーと賞金1000万円のパネルを受けとると、内海は「今年、初めてテレビで漫才して…こんなの夢、夢、夢」、駒場は「僕のほうが、もっと嘘だと思っています」と、優勝という結果を信じられない様子だった。審査員を務めたオール巨人は「金、銀、銅(最終決戦に進んだ3組)で誰が獲ってもよかった、最高の戦いだったと思います」、松本人志は「過去最高と言っていいレベルの高さだった」と令和初のM-1最終決戦を総括した。
大学の落語研究会時代にコンビを結成した2人は、結成当初から“リターン漫才”のスタイルを築いたが、決勝大会で披露したネタは“忘れっぽい駒場の母”をもとに完成させたという。優勝会見で駒場は、喜びを伝えたい相手は母と答え「いろいろ忘れたオカンに感謝です。大人になって、こんなに『オカン、オカン』言ってるのは僕くらいじゃないですか?」と感謝を述べた。
今年で結成12年目。M-1グランプリが開催されなかった2011年から2014年までは「漫才をサボっていた」というが、2015年のM-1復活をキッカケに漫才と再び向き合うようになった。昨年、最年少優勝を果たした後輩「霜降り明星」の活躍にも刺激を受け、特に今年は今までで1番頑張ったと言い、内海は「ギャンブルも好きだったけど辞めて、趣味の時間を削って、バイトが終わったらネタ合わせ、LINEとかでもネタ合わせをして、1番連絡取りました。ずっとネタ合わせしていました」とM-1への努力を明かした。
史上最高得点を記録したことについて、内海は「覚えてないんです。緊張して…点数は200でしたっけ?」と実感がない様子。さらに、審査員の松本からファーストラウンドのネタを「これぞ漫才や」と評価されたことについては、「憧れの審査員の皆さんにネタを見ていただけただけで嬉しかった。『おもしろい』とまで言っていただきまして、本当にありがたいですね」としみじみと話した。
賞金1000万円の使い道については、行きつけの散髪屋に「“自分専用の角刈り台”を設置したい」と語った内海に対し、駒場は仲のいい後輩が売れてない時期に結婚や出産をしたこともあり「後輩にもお世話になっているので、そういうメンバーにちゃんとお返しとか、いろんな形の恩返しができればなと…ゼロボケでしたね」と真面目な回答を反省していた。