前園真聖、25年ぶりに「いじめ、かっこ悪い。」啓発 SNSでの誹謗中傷防止を訴える
サッカー元日本代表の前園真聖が、SNSによる誹謗中傷防止のための啓発動画に出演することが決まった。25年前に「いじめ、かっこ悪い。」のCMで社会問題に呼びかけて反響を呼んだストライカーが、今度は社会問題化している“ネットいじめ”への思いを自らの言葉で訴える。
25年前「いじめ、かっこ悪い。」のCM 今回の映像はJリーグ2021年の試合会場で放映へ
サッカー元日本代表の前園真聖が、SNSによる誹謗中傷防止のための啓発動画に出演することが決まった。25年前に「いじめ、かっこ悪い。」のCMで社会問題に呼びかけて反響を呼んだストライカーが、今度は社会問題化している“ネットいじめ”への思いを自らの言葉で訴える。
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今回の動画は、Jリーグが、4日開催の法務省、全国人権擁護委員連合会、公益財団法人人権教育啓発推進センター3者主催による「インターネットと人権・オンラインフォーラム~心ない投稿・コメントで人を傷つけないために~」で初公開したもの。
昨今、SNSの普及などにより、人格を否定するような誹謗中傷がより深刻な問題となっている。スポーツ界もその例外ではなく、クラブや選手に対する誹謗中傷が顕在化。そこでJリーグはこの問題を少しでも抑制し、一部の心ない人によって心を痛めている多くの選手やファン・サポーターを守るために、SNSによる誹謗中傷防止のための啓発動画「ネットいじめ、かっこ悪い。」を制作した。
今回の映像では「いじめ」「サッカー」「啓発CM」の3つのテーマから連想される人物として、今から25年前「いじめ、かっこ悪い。」のCMで自らのメッセージで呼びかけた前園が起用されることになった。現在、スポーツの領域のみならず、バラエティー番組出演などマルチな活躍を見せる前園だが、今回の映像で見せる真剣な表情や力強い言葉には、誹謗中傷抑制への強い思いが込められている。
スタジアムのコンコースで、「ネットいじめはサイテーだよ。かっこ悪いよ」と発する前園のメッセージが強調される啓発映像は、Jリーグ2021年シーズンの全試合会場の大型ビジョンで放映される予定だ。
メッセージ性の強い映像。前園は撮影を振り返り、「久々の撮影で緊張感のある中、今回25年前の自分のCMからまた当時とは違う、現代においての問題みたいなものを自分の言葉でということでしたが、非常に責任感のあるというか緊張感のある中で楽しくやらせていただきました」と語った。
問題提起の内容であり、「今はスポーツ界でも社会でもネットでの誹謗中傷の問題はすごく深刻なものがあるので、自分の言葉で皆さんに語りかけるじゃないですけど、そういう思いでやらせてもらいました」と強調した。
25年前から変わっていないことについて聞かれると、「サッカーが好きだってことは変わってないですかね」。1996年アトランタ五輪、フル代表でも活躍を見せ、2005年に現役引退したが、「今はプレーをしてませんが、子どもたちにサッカーの楽しさを教えたり、Jリーグや海外の試合を見たり、視点は変わりましたけど、サッカーが好きなことは変わっていないと思います」と明かした。
新型コロナウイルス禍が続く中で、2021年のJリーグに期待することについて、「昨年からもそうですけど、コロナ禍でJリーグも選手たちもサポーターの皆さんも大変な中で一生懸命やっているのを外から見ていました。今シーズンはいつ通常開催になるか分かりませんが、選手たちがピッチの中で一生懸命頑張っているし、サポーターファンの方がスタジアムで、みんな楽しく応援できてサッカーを楽しめる日がまた来ると思う」とコメント。
そのうえで、「その日まで僕らはサッカーを応援したいし、Jリーグを応援したいし、それに応えて選手たちは一生懸命ピッチでプレーしてくれると思うので、みんなでサッカー界を盛り上げていけたら良いかなと思っています」と思いを寄せた。