相方の療養期間に“ピン”で活動…かが屋・賀屋が「R-1」決勝で“魅せる”
ピン芸人の頂点を決める、「R-1グランプリ2021」が3月7日に開催される。今年から、出場資格が芸歴10年以内、アマチュアからの参加が可能などのルール変更があった中、9人の芸人が決勝へ駒を進めた。ピン芸人が名を連ねる中、お笑いコンビ「かが屋」の賀屋壮也も決勝に勝ち進んだ。
相方・加賀翔の体調不良により2020年8月から1人で活動中
ピン芸人の頂点を決める、「R-1グランプリ2021」が3月7日に開催される。今年から、出場資格が芸歴10年以内、アマチュアからの参加が可能などのルール変更があった中、9人の芸人が決勝へ駒を進めた。ピン芸人が名を連ねる中、お笑いコンビ「かが屋」の賀屋壮也も決勝に勝ち進んだ。
「かが屋」は、賀屋とコンビニのバイトの同僚として出会った加賀翔によって2015年に結成された。18年に「キングオブコント」の準決勝に進出して脚光を浴び、19年には同大会の決勝に進出。実力派コント師として話題となり、“お笑い第7世代”としても注目を集めた。どこかで見たことがあるような、日常のワンシーンを切り取ったシチュエーションコントが人気を博している。
コンビでバラエティー番組にも出演するなど活躍を見せていた最中、20年8月に加賀が体調不良のため療養に入ったことを所属事務所のマセキ芸能社が発表。これを受けて、賀屋はツイッターで「加賀はしばらく療養しながらということになります。今後は基本的に、僕1人での活動となります」と報告し、「再び元通りに活動できるよう努めますので、どうかかが屋をよろしくお願い致します」と呼び掛けていた。
「R-1グランプリ」の「やります会見」で、「ピンネタを考えたことがなかった」と明かしていた賀屋は、決勝でどんなピン芸を見せるのだろうか。
かが屋のコントネタは面白さにつながる“演技力”が魅力
「R-1」は、「とにかく面白い1人芸」を披露することがルールとなっている。“とにかく面白いことをする”ということについては、「1人」であるということ以外、「M-1」や「キングオブコント」などと変わりはない。しかし、ピン芸というのは1人でネタを成立させないといけないし、その分器用さも問われる。
加賀の療養期間、賀屋はバラエティー番組やネタ番組だけでなく、CMに出演したり、深夜ドラマに出演したりと活躍の場を広げてきた。賀屋がR-1の決勝に進んだのも、持ち前の器用さあってこそだと思う。
ピンネタだと、かが屋のコントのようにじわじわと笑いにもっていくようなネタをするには間が持たず、難しい。しかし、賀屋のピンネタも、かが屋のネタのようにどこか日常を切り取った身近なシチュエーションを思わせ、設定に入った瞬間に“魅せる”演技に引き込まれる。
「R-1」決勝でさらに注目を集めそうな賀屋。加賀と2人でまた面白いコントを見せてくれることも待ち遠しい。