23日は「夫婦で妊活の日」、男女に知ってほしい「精子に悪影響を与える生活習慣」
株式会社リクルートライフスタイルが運営する、スマホでできる精子セルフチェックサービス「Seem(シーム)」は、将来子供を望む20歳~40歳の男女2064人を対象に「精子に関する知識の実態把握調査」を実施し、結果を発表した。
順天堂大・辻村晃教授「男性の4人に1人は自然妊娠が難しい可能性」
株式会社リクルートライフスタイルが運営する、スマホでできる精子セルフチェックサービス「Seem(シーム)」は、将来子供を望む20歳~40歳の男女2064人を対象に「精子に関する知識の実態把握調査」を実施し、結果を発表した。
順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科の辻村晃教授監修のもと、精子に関する知識の実態を明らかにし、正しい知識の啓発のために調査を実施。
その結果、約7割が「男性の4人に1人は精子の状態が悪く、自然妊娠が難しい可能性がある」ことを「知らない」と回答したり、8割以上が「一部の成分が含まれる育毛剤の使用」「サウナの利用」「膝上でのPC作業」などが精子に良くないとされる生活習慣であることを「知らない」と答えた。
「精子は遺伝的なものが大きいと思っていましたが、一般の生活のなかで無意識に行っている行為が(精子に)良くない生活習慣だと知り驚きました」(26歳男性)、「コロナで(夫が)リモートワークになり、在宅で座っていることやPCをひざに乗せて仕事していることも増えたため、そういったことも影響しているのだと驚きました」(30歳女性)などの声があった。
辻村教授は、「男性の4人に1人は精子の状態が悪く、自然妊娠が難しい可能性があります。まずは男女ともに『正しい知識』を身に付けることが大切です。精子濃度・精子運動率・精液量のいずれかがWHOの定める下限基準値を下回っている状態の男性は4人に1人おり、この下限基準値を下回ると、男性要因で自然妊娠が難しくなることもあります。一方で、精子に関する知識不足や、誤った情報をもとに判断することで、『自分は大丈夫』と妊活を『自分ごと化』できていない男性や、妊娠に向けてパートナーが取り組むことができる行動を知らない女性は多くいます。その結果、知らず知らずのうちに精子や精液に悪い影響を与える生活を送ったり、男性の妊活参加が遅れたりすることが考えられます」とコメント。
「精子や精液は、悪影響を及ぼすとされる生活習慣の見直しをすることで改善する場合があります。治療が必要な場合でも、早期に取り組むことで妊活にかかる費用・時間・精神的負担を軽減できる可能性があります。本調査が正しい知識の啓発につながり、妊娠を望む場合は男女ともに早いタイミングで自身の状態を確認する、専門医に診てもらうなど適切な行動を取るきっかけになることを期待しています」と、結んだ。