糖尿病で右足切断プロレスラーの谷津嘉章、聖火ランナーに選ばれ「必ず走り切りたい」
1976年にレスリング日本代表としてモントリオール五輪に出場後、プロレスラーに転向し活躍した谷津嘉章(63)が、2020東京五輪の聖火ランナーに選ばれた。栃木県実行委員会推薦ランナーに選ばれた谷津はENCOUNT編集部に喜びと決意を語った。
手術の直後から聖火ランナーとして復活するのが夢だった
1976年にレスリング日本代表としてモントリオール五輪に出場後、プロレスラーに転向し活躍した谷津嘉章(63)が、2020東京五輪の聖火ランナーに選ばれた。栃木県実行委員会推薦ランナーに選ばれた谷津はENCOUNT編集部に喜びと決意を語った。
谷津はこの6月、糖尿病による壊疽で右足の膝下7センチのところで切断する大手術を受けた。壮絶な痛みと苦しみを乗り越え、現在、義足をつけて歩けるまでに回復している。
「右足切断手術の直後から、聖火ランナーとして復活するのを励みにリハビリに取り組んできました。夢がかなって感慨深いですが、まだまだこれから。日常生活用の義足ではなく、走るための義足を新しく作り、トレーニングをしないと走れるようになりませんから。義足のメーカーや病院にサポートをお願いし、伴走者を募らなくてはいけません。みなさんの助けを借りて一歩一歩踏みしめ、必ず走り切って、今度は自分が障害者の励みになりたいですね」
切断の原因となった糖尿病のコントロールはバッチリ。
「HbA1cは5.7%、空腹時血糖値は122mg/dLとかなり良い。数字が良いからといって気を抜かず、がんばりますよ」
谷津は足利大学附属高校出身という縁で、栃木県実行委員会推薦ランナーとして選ばれ、3月29日、栃木県足利市内を走る予定だ。