換気のために窓全開、雪降るなか震えながら授業… 地方で進むコロナ対策の本末転倒
日本での新型コロナウイルス感染拡大から1年余り。緊急事態宣言が延長された首都圏では“コロナ慣れ”も危惧されているが、一方、地方では症例の少なさから感染を過度に恐れる傾向もある。
症例の少なさから、感染を過度に恐れるケースも
日本での新型コロナウイルス感染拡大から1年余り。緊急事態宣言が延長された首都圏では“コロナ慣れ”も危惧されているが、一方、地方では症例の少なさから感染を過度に恐れる傾向もある。
「この寒さのなか、教室では換気のために常に窓を全開。生徒も教員もコートを着込んで、震えながら授業をしてます。いくらコロナが怖いからといって、これで風邪でも引いたら本末転倒です」
東北地方のある中学教諭はこう漏らす。2月の平均最高気温は4度、平均最低気温はマイナス3度を記録する豪雪地帯。もちろん、学校によっても対応はまちまちだが、前出の教諭は「うちの校長は校内から感染者を出すことを何よりも恐れている。触る頻度を減らすために休み時間は水道の蛇口を開けっ放しにするほど。それよりも、教育者なら正しい手の洗い方を指導するべき。コロナに警戒することも大事ですが、まず健康を損なわないことが第一じゃないでしょうか」と疑問を投げかける。
世代や職業のみならず、地域間でも人々の分断を生みつつある新型コロナ。正しい知識と対策での、一刻も早い収束が待たれる。