【Producers TODAY】「めざましテレビ」進むネットとの連動 永島アナのBTS動画500万回再生にびっくり
朝の民放情報番組の中で最長寿となっているフジテレビ系「めざましテレビ」。第2部(月~金曜、午前6時10分~8時)は2018年から3年連続で民放同時間帯視聴率1位を獲得するなど支持を得ている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。長年にわたって番組が続いてきた理由や、この間における番組のコンセプト変遷、さらにはネット社会における番組の今後の在り方について約210人の番組スタッフを束ねる同局情報制作センターの高橋龍平チーフプロデューサーに聞いた。今回は後編。
チーフプロデューサーはドキュメンタリー番組出身
朝の民放情報番組の中で最長寿となっているフジテレビ系「めざましテレビ」。第2部(月~金曜、午前6時10分~8時)は2018年から3年連続で民放同時間帯視聴率1位を獲得するなど支持を得ている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。長年にわたって番組が続いてきた理由や、この間における番組のコンセプト変遷、さらにはネット社会における番組の今後の在り方について約210人の番組スタッフを束ねる同局情報制作センターの高橋龍平チーフプロデューサーに聞いた。今回は後編。
――高橋さんはドキュメンタリー番組の出身ですね。
「『ザ・ノンフィクション』や『NONFIX(ノンフィックス)』などのドキュメンタリー番組が好きで、就職活動の際はNHKかフジテレビ、どちらかに行きたいな、と思っていました。入社後は、世界の極限の地を巡る『椎名誠のでっかい旅』のADから始まり、八ッ場ダムに沈みゆく村、戦前のカナダ日系人の野球チーム、ネットカフェ難民の密着などのドキュメンタリーを手掛け、13年から『めざましテレビ』のプログラムディレクターになりました。総合演出を担当していた一昨年、チーフプロデューサーの人事が出て驚きました。打ちひしがれた、というのが本音なんですが(笑)。でもこんなに光栄なことはないので、歴史ある番組をもっと愛される番組にしたいですし、そんな中で『こういうことって大切だよね』というメッセージを少しでも込められたらと思っています」
――具体的にはどんな企画ですか?
「去年はさまざまなキャンペーンを張りましたが、コロナ禍で苦境の観光地を応援する『観光地にエール』企画や、おうち時間を楽しく過ごせるよう企画した『めざましおうちフェス』、中でも『めざましテレビ×Official髭男dism HELLOチャレンジ』という企画では、困難なときだからこそ何かにチャレンジしよう、と視聴者に呼びかけ、テーマソング『HELLO』に乗せて何かにチャレンジする動画を募集し、1か月半放送し続けました。コロナ禍でも、自転車に乗れるようになりたい4歳の男の子や、高校全校生徒の思いを985本の傘に書いてぶら下げたアンブレラスカイ、孫に初めて空手を教えたおじいちゃんなど、全国から1420本の動画が集まり、出演者もチャレンジに参加し、最後に1つのムービーを作りました。このシリーズ企画を見て、『今はつらいことが多いけど、前を向いてみよう』と思ってくれた人が1人でもいてくれたらいいなあと願っています」