コロナ重症から回復した「東京ダイナマイト」ハチミツ二郎に聞いた生死を分けた境目
主治医の的確な判断に命を救われた
自分が助かった大きな理由のひとつは、主治医がいたことだと思います。日頃の体調を把握して親身になってアドバイスをしてくれて、コロナ発症のときも適切な判断をしていただけました。もし主治医がいなかったらどうなっていたか。自分で「コロナかもしれないけど、一晩寝て様子をみよう」と判断して救急車は呼ばず危なかったと思います。
なぜかというと、高熱が出てたんでだるさや寒気は少しありましたけど、息苦しくはなかったんです。以前、かかったことのあるインフルエンザのほうがしんどかったぐらい。たぶん、いわゆるハッピー低酸素血症(ハッピー・ハイポキシア)といわれる状態になっていて、コロナで肺炎を起こし、すでに呼吸困難を起こしているのに苦しさを感じなかったんだと思います。苦しさや痛みがなかったのは幸いといえば幸いですが、それがかえって危険だったんです。
3年前の大病経験がコロナの“備え”につながった
なぜ主治医がいたかというと、2018年に急性心不全と急性肺炎で入院し救急治療室にお世話になったことがあったから。そのときも危険な状態に陥ったので、退院してからずっと、1、2か月に1回、近所の町医者に主治医になってもらって血液検査を受け、肺の状態や血糖値をチェックしてもらっていました。パルスオキシメーターを持っていたのも、その経験があったからです。命の危険を経験したことで“備え”があったんです。
その時から健康管理にも気をつけるようになっていました。若い頃にムチャクチャ飲んでいた酒は、仕事まわりの人に誘われてどうしても、という時だけにして、もう晩酌さえしていません。一昨年のプロレスの試合の後は食事制限もして、体重コントロールにも務めていました。でも、コロナとかで運動が思うようにできなくて、体重を落とすのは難しかったですね。タバコは吸っていません。娘が嫌がったので5、6年前に止めました。