吉沢亮「今の時代だからこそ見て」 大河ドラマ「青天を衝け」異例の2月スタート
NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2月14日スタート、午後8時)のリモート会見が27日に行われ、主人公・渋沢栄一役の吉沢亮、脚本の大森美香氏らが出席した。
大河ドラマ「青天を衝け」のリモート会見に吉沢亮、大森美香氏らが出席
NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2月14日スタート、午後8時)のリモート会見が27日に行われ、主人公・渋沢栄一役の吉沢亮、脚本の大森美香氏らが出席した。
同ドラマは幕末から明治を舞台に、「日本資本主義の父」とも称される渋沢が、青天を衝くかのような高い志を持って未来を切り開いていく姿を描く。昨年7月にクランクインし、コロナ禍の中、対策を講じながら撮影。大河ドラマ史上初の2月スタートになるが、最終回は年内になるのかは未定。また、栄一がパリ万国博覧会の随員として渡仏するパリ編もあるが、パリでの実写と国内での合成シーンなども考えているという。
吉沢は「ついに放送まで1か月を切ったのですが、あんまり実感がありません。この1話を見て、どんな感想を持つのか気になります。大森先生のエネルギー、チャーミングな世界観があって、生活感もある、生きることに寄り添ったドラマです。単純に面白いと思えるドラマになっていて、安心しました。今の時代だからこそ見ていただきたい」と力強く語った。
渋沢についての印象は「新しいお札の人。昔、習ったことがあるかなくらいでした。今回、調べていくうちに、企業の立ち上げに関わっている人、若い頃の波乱万丈の人生が面白い方で、いろんなことをやっている。一歩間違ったら、死んでしまうようなこともある中、面白い。信念がぶれる瞬間もあって、一言で言うのが難しい。お札になる人だけに、お金の尊さを幼い頃から考えています」と語った。
初回では渋沢と徳川慶喜(草なぎ剛)が出会うシーンもあるが、「何回も走りましたね。ドローン、いろんなカットを撮ったので、体力的にしんどかった。栄一は走らされているので、体力がついたんじゃないかな。草なぎさんの佇まい、オーラがすごい。存在感に負けられないと思いました」と話す。
初の大河ドラマ体験には「セットがでかすぎる。どこ見渡しても、大河の土地。周りの方々も素晴らしい人。ある意味、緊張感もすごい。1人の人生をしっかり丁寧に描くのは大河ならではなのかな。1年間として凝縮してできる。成長しないと太刀打ちできない」と決意も新たにした。
大森氏は「書きながら、目に触れることができるのかと心配していました。1話が完成してホッとしています。現場にも行っていませんが、1話を拝見して、自信のようなものを感じました。温かく強い物語になっていると自負しています」といい、吉沢については「冒頭部分を見て、2話を見たいと思った。新しい吉沢さんを見てみたいと思った。地に足がついた力強さを感じた」と絶賛。この言葉に吉沢も「うれしいですし、安心しました。栄一が素晴らしいので、楽しみながら演じています。最初の頃は決め事を作りながら、演じていたけども、人間はそこだけじゃない。今は決め事を取っ払って、丁寧に演じている。ありのままの気持ちを表に出す人物はやったことがないので、新鮮です。難しいと思いましたし、最初は苦しかった」と明かしていた。
またこの日、新たな出演者として、北大路欣也が物語の狂言回しのように登場する徳川家康役を演じることも発表された。北大路は大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のほか数々の作品で家康を演じている。「『なぜ幕末に、なぜ渋沢栄一のドラマに家康が?』。ええ、そうでしょう。僕も思いました。今回の役割は、僕にとってまったく経験したことのない挑戦です。だからオファーをいただいたとき、実はものすごく悩みましてね。しかし何と言っても、家康様です。徳川家康への思い入れは強くあるし、せっかくいただいたご縁を大切に、ぜひ挑戦させていただこうと決めました。まるで孫を見守るような思いでドラマに寄り添いつつ、みなさんと同じ時間を共有できればと願っております。さぁて、いかがでしょうか?」とのコメントを寄せた。