2.7次元アイドル「KOUGU維新」が躍進 ユルいけど見てしまう、不思議な魅力
「KOUGU維新」の次の野望は新メンバー募集!?
――ますます勢いに乗る「KOUGU維新」ですが、お2人が今年挑戦してみたいことはありますか。
乙「これが課題なんです。毎日よく考えるけど……。何かある?」
淡川「僕は養成所設立! 『KOUGU ACTORS SCHOOL』、略してKAS(カス)は作っていきたいですね。あとアニメ化はずっと言っています」
乙「『おじゃる丸』みたいな短いアニメになったらすごくうれしいね。『KOUGU維新』は、親子でよく見ていただいているようで、子どもが僕らのマネをしてくれている動画がよくインスタグラムに載っています。決めゼリフを言ってくれたりするので、そういった方にも喜んでもらえているのはうれしいですね」
――幅広い年代の方に愛されているのですね。
乙「そうですね。愛され続けて……まだ1年も経っていないんですよね」
淡川「それがすごいよね」
乙「これからも愛され続けたいね」
――今後、新メンバーを迎えたいという意思はあるのでしょうか。
淡川「もちろんあります!」
乙「いつでも募集中です。代わりに募集してもらっていいですか?(笑) 忖度ナシのオーディションです」
――人気絶頂のお2人ですが、こっそり好きな女性のタイプを教えていただけませんか。
乙「僕は世話を見てくれるタイプの人が好きって大人になって分かりました。お節介というか、世話を焼きたがりな女性っているじゃないですか。ああいう女性が僕の性分に合うなって……」
淡川「大人になるまで気づかなかったの?(笑) どこの現場に行っても、APさんが乙の本当のお母さんみたいになっているんですよ。服を畳んでもらったりとか……」
乙「『私も本当のお母さんだと思い始めてきたよ』って言われましたからね(笑)。そういう人と結婚するんだろうな。でもまだ結婚とか恋愛は事務所NGだからね」
淡川「僕は格好いい女性ですかね。頑張っている女性が一番きれいだなと思います」
「人を構えさせない」からこそ愛される
――女性ファンに嬉しい情報ですね。ところで、お2人は「KOUGU維新」がここまで愛される理由をご自身ではどう捉えていますか。
乙「自分でミュージカルを見て、『何を見ているか分からない』と思いました。そこが独特でいいのかな。見たことないコンテンツなので、いろんな視点から見れるというか、お笑い好きの人から見た目線だとか、舞台好きの人から見た目線だとか。それぞれ全然違った目線でそれぞれが違ったところから見れる。制作の現場でも、それぞれが何を楽しんでやっているかもバラバラだったりする。そこが魅力なのかなと思います」
――真剣にやっているのは伝わってくるけど、どこか“ユルい”雰囲気がありますね。
乙「それに近い感覚です。ユルさを表現しているわけではないんですけど、そうなってしまっているので、それが良さなのかな。真剣な様子が逆にそういう風に働きかけるっていう。喜んでもらえたらうれしいです」
淡川「乙が言ったみたいに、付け入る隙があるのがいいのかなと思いますね。『こうなるんだろうな』という展開になるときもあれば、ならないときもある。関わっているスタッフさんもどんどん自分たちで発想を持ち始めるんです。『こうなればいいんじゃない』『こういう展開は?』とか、膨らませやすいんだろうな。それは見ている人たちも同じだと思います」
乙「僕たちは高尚なものを作ろうとはしていない。でも、エゴを感じさせないのもいいのかもしれない。『格好いいと思われたいんだろうな』『いい脚本を見せたいんだろうな』とか、そういう制作側の意図ってあると思うんです。でも『KOUGU維新』では伝わらないんです。それが人を構えさせてない。だからすごく見やすいんだろうなと思います」
――その雰囲気が、見ている方の心のメンテナンスにつながっているんですね。
乙「僕らは120%真剣にやっています。『よく見せたい』ではなく、『届け!』という気持ちで作っているところがいいのかもしれないですね」