2.7次元アイドル「KOUGU維新」が躍進 ユルいけど見てしまう、不思議な魅力

乙演じるプラスドライバ。衣装は宝塚を意識したモダンな作りになっている【写真:安藤かなみ】
乙演じるプラスドライバ。衣装は宝塚を意識したモダンな作りになっている【写真:安藤かなみ】

好評だった配信ミュージカル、ファンの反応は?

――昨年には生配信オンラインミュージカルにも挑戦されました。みなさんご多忙ですが、稽古の時間はしっかり取れたのでしょうか。

乙「長い日では朝7時半にテレビ局に入って、そのまま夜11時に終わる日もありました」

淡川「みんな年末で忙しいのに、稽古に出て、抜けて仕事に行って、また稽古に戻ってくるみたいな……」

乙「みやじん(チェーンソー役)は、1回仕事を断ってまで稽古にきていましたね」

――お2人の衣装は白と黒と色違いでそろえていらっしゃいますが、それぞれの衣装にこだわりはありますか。

乙「本家の2.5次元俳優さんは和装中心にやっていらっしゃるので、僕たちは宝塚さんを意識していますね」

淡川「時代背景も、明治維新あたりをテーマにしたいと考えていたので、モダンな感じになっています」

――他のキャラクターの衣装も2人で考えていらっしゃるそうですが、思い入れのある衣装はありますか。

乙「僕はキリの耳がすごく気に入っていますね」

淡川「耳はチャームポイントだけど、本人は結構忘れるんですよね。本番が始まってからスタッフさんがソワソワしてると思ったら、耳を持ってくるってことが何度かあります(笑)」

乙「キリが一番お金がかかってない。パンツが見えるくらい薄い布で……コスパがすごいです(笑)」

――ミュージカルが終わった後は、ファンの皆さんからのファンアートも盛り上がりを見せました。ファンの皆さんに対してはどう思っていますか。

乙「これは『#工ミュありがとう』に尽きます」

淡川「びっくりしました。アーカイブ配信が終わるときにトレンド入りして…‥」

乙「ファンの人たちがいろんなところにアタックしてくれているらしいんです。『こういうのを作ってください』とアピールしている方もいて。すごく愛を感じますし、うれしいですよね」

淡川「僕はファンアートを見るのが好き。僕は原作側ですが、新たな物語を作ってくれたり、二次創作を見るとすごいうれしいですね。こういう時期じゃなかったらコミケとかでも見てみたかった。『KOUGU維新のブース、こんなところにあるの?』『誰が買うの?』と思ったら買われてる、みたいな(笑)」

番組の企画を飛び出して、ついにカレンダーを発売!

――1月15日に初のカレンダー「日めくり KOUGU維新の毎日メンテナンス」が発売されました。

乙「たくさんの人に寄り添えて嬉しいです。ページはそれぞれ色合いや味が違う仕上がりになっています」

淡川「毎月めくり終えても、1年間飽きないと思います!」

――制作する上でこだわった点を教えてください。

淡川「バリエーションかな。僕らのプロフィール欄など、このカレンダーにしか書いていないことがたっぷりです」

――お気に入りのページを教えてください。

淡川「スクリュードライバのページです。乙が合成を的確に説明していて、出来上がってきたら本当にその通りに。お見事ですね」

乙「カメラマンさまさまです。このページは集中線をつけてほしくって。あとは技の流動感がありつつも、敵に対しての効果を感じるように表現していただきたかったのですが、ちゃんとイメージカラーの青も守ってくださっていて、完璧ですね」

――このカレンダーをどんなところに飾ってほしいですか。

淡川「寝室ですね。朝起きて見て、寝る前も次の日を楽しみに寝てもらえれば、僕たちの夢を見れるんじゃないでしょうか」

乙「どういった風に喜んでもらえるのか、顔を思い浮かべるだけで僕らも幸せになれますね」

次のページへ (3/4) 「KOUGU維新」の次の野望は新メンバー募集!?
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