宮沢りえ「ぼくらの7日間戦争」でデビュー作を振り返る「苦痛で仕方なかった」

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」が12月13日、公開初日を迎え、東京・有楽町のTOHOシネマズ日比谷で、声の出演の北村匠海(22)、芳根京子(22)、宮沢りえ(46)、村野佑太監督が舞台挨拶を行った。

(左から)宮沢りえ、北村匠海、芳根京子、村野佑太監督
(左から)宮沢りえ、北村匠海、芳根京子、村野佑太監督

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」初日舞台挨拶

 アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」が12月13日、公開初日を迎え、東京・有楽町のTOHOシネマズ日比谷で、声の出演の北村匠海(22)、芳根京子(22)、宮沢りえ(46)、村野佑太監督が舞台挨拶を行った。

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 本作は1985年の第1作発表からシリーズ累計発行部2000万部を突破した宗田理氏の人気ベストセラーが原作。88年公開の実写映画「ぼくらの七日間戦争」は宮沢のデビュー作となった。今回のアニメ版は2020年の北海道が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーとなっている。

 宮沢は30年前の現場を振り返り、「撮影の前に、2泊3日の合宿をしました。エチュードみたいなことをやったんですが、苦痛で仕方なかった。演技に対する不得意感、劣等感がありました。でも、現場に入ってみると、スタッフのエネルギーに押されて、できなかったことができていく。演じることの奇跡のようなことを感じました。ずっと緊張していましたね。制約なく、ものが撮れていた気がします。とても貴重な時間だった」と振り返った。

 舞台挨拶では、91歳の今も執筆を続ける宗田氏から「見事な出来栄えでした。令和の時代の7日間戦争です。素晴らしかった。宮沢りえさんが強く信頼できる大人の女性を演じてくれた。さすがの存在感です。“ぼくらシリーズ”の新作を書き続けたい」という内容の手紙が読まれるサプライズも。実写映画の現場と、本作の収録時に宗田氏と会った宮沢は「お変わりなく、お元気そうでした。青春時代は宗田さんのシリーズで育ちました。今も新作を書いていると伺って、うれしいです」と話した。

 一方の北村は実写版を見た感想について「15歳とは思えない。子ども対大人という図だけども、宮沢さんたちが大人に見え、不思議な感じで観ていました」と語り、芳根も「大人の階段をこうやって登るんだ、この時代の力強さを感じ、うらやましく思いました」と話した。北村は宮沢と一緒の収録では「緊張しました。現場に入ったら、宗田先生がいらっしゃって、ただなる空気でした。(宮沢とは)すごく短い時間だったけども、『頑張ってね』と言われて、それだけで頑張れると思いました」と言うと、宮沢は「余裕があるように見えました。システムが分からなかったので、いろいろと教えてくれた」と感謝していた。

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