ダンサーは著作権の問題でYouTubeアップが困難…「s**t kingz」が語る現実と希望
ソロ曲のコンセプトはハワイアン感、マイケル風、大石晴子、くだらないことを全力で
――それぞれのソロ曲のコンセプト、成り立ち、狙いをお聞かせください。
Oguri「『I won’t say good bye feat.KAIKI』は音楽が先行で、ちょっとレゲエ調でハワイアン感もある。そういう曲で気持ちよく踊りたい、と思っていました。それに合うアーティストを探してもらい、本当にドンピシャ。声が素敵なKAIKI君に曲を書いてもらい、歌詞も一緒に相談しながら作っていった感じです。音楽を聞いて、ダンスを見て気持ちよくなって欲しい」
kazuki「スタッフの皆さん、メンバーで話したときに各個人の名刺代わりの作品を作れたらいいよねっていう話もあったんです。『On my side feat.issei』は、自分が幼い時からマイケル・ジャクソンが好きだったので、マイケル風の音楽をうまく使いたいなっていうのもあり、まずは映像のストーリーから考えたんです。シッキンの時は女の子と一緒に踊る機会ってなかなかないので、男女1:1の演出も入れてみたいなって。今まで本当はやりたかったけど、やれなかったもの、自分というものを100%出せるような内容を考えました。音楽もアドバイスをもらいながら、裏声が超きれいな方で、トラックもいろいろわがままを聞いてもらって、全部が理想の形でした」
Noppo「自分の『足取り feat.大石晴子』も音楽が先行。歌手は大石晴子さん、トラックはtommgn。音楽的には自分のパーソナルな部分を大石さんにいろいろ聞いてもらって、反映させていただきました。内容がダイレクトに伝わるのではなく、あまり直接的にならないように意識して歌っていただいて、すごいすてきな作品になっています。ダンスも見る人によって、フォーカスされるところが違うような踊りを作りたかったんです」
shoji「僕の『Too hard to choose feat.MARTER』はコンセプトから入りました。くだらないことを全力でやろうって。コンビニに行ったら、200円しかなくて、甘いのを買うか、しょっぱいものを買うかを全力で悩みながら踊る……。見た人が、何を見せられたんだろうと思うようもの、でも、楽しかったなって思うものを作りたかった(笑)。でも、音楽だけは、ガチでかっこよくないといけないと思いましたし、トラックも1曲とは思えない、いろんな展開がある。くだらない内容でありながらも、何か人生の中における選択とは……みたい内容。思い入れの深い楽曲になりました」
――4作ともまったく違う作品になっていますね。バラエティーにあふれています。
shoji「それがすごいうれしいなと思っています。シッキンって、全員が似ていると思っていらっしゃる方も、いっぱいいらっしゃると思うんですよ。ただ、本当に一人一人見ると全然違って、それが良さ。作品を通して、個々の面、4人の面白さが見える1枚になっていると思うんです」