磯村勇斗、森山未來ら5人の俳優がショートフィルム監督に挑戦 世界目指すプロジェクト
開局30周年を迎えるWOWOWが手掛ける一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」(WOWOWオンデマンドで配信中、WOWOWプライムで23日午後7時~)は、磯村勇斗・柄本佑・白石隼也・津田健次郎・森山未來と、日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が制作費・制作日数など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。それぞれの思いの詰まった作品だ。
WOWOW「アクターズ・ショート・フィルム」磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來が監督に
開局30周年を迎えるWOWOWが手掛ける一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」(WOWOWオンデマンドで配信中、WOWOWプライムで23日午後7時~)は、磯村勇斗・柄本佑・白石隼也・津田健次郎・森山未來と、日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が制作費・制作日数など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。それぞれの思いの詰まった作品だ。
多彩な作品が集結した本作は、世界から約5000本のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のグランプリを目指している。カメラの向こう側にいた彼らが、今回はカメラ越しにどんな世界を創り上げるのか? 期待が膨らむ注目のプロジェクトだ。
今回、監督陣のインタビュー映像で、磯村・柄本・白石・津田・森山が、自身が手掛けた作品にかける思いを明かした。
磯村は学生時代に自主映画を制作していたことがあるほどの映画好きだが、仕事として監督業に携わるのは今回が初。「監督として名乗れるのはここから。『アクターズ・ショート・フィルム』がスタートな感じがします」と明かし、監督作「機械仕掛けの君」でなぜSFというジャンルを選んだのか問われると、人工知能やテクノロジーというものにもともと興味があったようで、「より身近に感じられ、危機感も持てる題材にしたいと思い選びました」と作品の着想点を語った。
柄本は、地元下北沢が舞台の異色のヒーローもの「夜明け」を監督。森山直太朗を主演に迎えた理由として、「ぱっとイメージで浮かんだというのが一番。この役は直太朗さんだなって思ったのが一番です」と、過去に共演したときから直感的にひかれるものがあったようだ。また、16歳の時に書いた脚本がベースとなっている本作を18年越しに映像化した思いも明かしている。
白石は、作品作りの感想を問われると「それぞれがいいものを持ってくるから監督個人で思い描いているものよりも、もっといいものができる。すごく難しい分、上手くいった時の感動が映画の魅力なんだなと思う」と、監督としていつもの俳優とは異なる目線で現場に向き合った感想を告白。また、作品「そそがれ」の自己採点を聞かれると、「一番ベストな選択ができたと思っているので、満足度は100%に近いくらいあります」と妥協なく作品に向き合ったからこその自信をみせた。
一方、津田が描くのは、自殺を図る男が向き合う世界観がユニークなバイオレンスアクション。「死のうと思っている男がロシアンルーレットをやって逆に死にたくなくなる。生きたくなっていく、っていう。物語って矛盾をはらんでいるというか、人間って意外とそういうものなのかな、というのが着想点として随分前にありました」と、以前から本作「GET SET GO」に関する構想があったようだ。また作品のディティールにも目を向けて存分に作品を楽しんでほしいと期待を述べた。
森山は、自身の作品「in-side-out」について、「いわゆるミュージカルというものをやりたかった。でも、ただ歌い上げるみたいなものではなくモノローグとかダイアログというところから身体性とか音楽性が立ち上がっていく。そういうところを上手く掘れたら面白いなと思った」と作品づくりの経緯を明かし、一つの世界がどんどん重なり作品が立体的になって分厚くなっていくというのが監督の醍醐味だと語った。見る側の想像力もかき立てられるような、一線を画したミュージカル作品の仕上がりに期待が高まる。