会食自粛の誓約書に「そこまでするのか」 “二重開催”の新宿区、会場には100人超
新型コロナウイルス感染拡大を受け、緊急事態宣言下で行われた今年の成人式。当初、吉住健一区長の「絶対にやる」との発言が報じられ大きな話題となっていた新宿区では、急きょ式典の開催中止を決定。区長や新宿区ゆかりの著名人によるお祝いの言葉を会場のスクリーンとオンラインで同時配信するという“二重開催”の形式を取った。
会場のスクリーンとオンラインで同時配信する“二重開催”形式
新型コロナウイルス感染拡大を受け、緊急事態宣言下で行われた今年の成人式。当初、吉住健一区長の「絶対にやる」との発言が報じられ大きな話題となっていた新宿区では、急きょ式典の開催中止を決定。区長や新宿区ゆかりの著名人によるお祝いの言葉を会場のスクリーンとオンラインで同時配信するという“二重開催”の形式を取った。
配信開始時刻の午前10時、会場の新宿住友ビル「三角広場」にはまばらに新成人の姿が。“密”にはほど遠い状況も徐々に来場者は増え、正午には100人以上の新成人が集まり、金屏風のフォトスポットの前で記念撮影を行うなど、友人同士の再会で盛り上がりを見せた。
会場には消毒用アルコールと非接触式体温計が設置され、さらに新成人には当日の会食を行わないという誓約書の記入を要望。会場が混み始めると、密集を避けるよう促す注意喚起のアナウンスが繰り返され、途中来場者を一時全員退出させ会場を消毒する時間を設けるなど、徹底した感染対策が行われた。
開場と同時に訪れた新成人の女性は「朝一番だったら空いていると思い、早朝から着付けを予約しました。感染が増えているので、通常開催だったら来ていなかったかもしれない。一生に一度の振袖を着られる機会ができてうれしい」と喜びをあらわにした。
友人と一緒に会場を訪れた新成人の男性は、会食自粛の誓約書について「(誓約書を書くのは)もちろん初めてですよ。そこまでするのかと思いましたけど、成人になるというのはそれだけ責任を持つということなんだなと実感しました。今日は大人しくリモート飲みにしようと思います」と話した。