藤原竜也、生徒役の子どもたちの熱量に感謝「救われた」 スクールポリス役を熱演

「子どもたちの熱量に救われた」と語る藤原竜也【写真:舛元清香】
「子どもたちの熱量に救われた」と語る藤原竜也【写真:舛元清香】

生徒役の子どもたちはストレートにぶつかって来てくれた

 ぼくも若いころに学園ドラマをやらせてもらいましたが、そういうときの楽しさというのは、先生役の俳優さんとどこかに遊びに行ったり、食事に連れて行ってもらったり、おいしい差し入れをもらったり、そういうことを経験として覚えている。今回、コロナの状況で、子どもたちとのコミュニケーションを含め、やはりなかなか無理でした。だから今の子どもたちはかわいそうだなと思ったのが実感としてあります。それでも、生徒役の子どもたちは、ストレートにぶつかって来てくれて。ちゃんとお芝居を成立させる力は年齢関係なくあるんだな、と思いました。本当に、熱量がすごかったので、子どもたちに救われた部分もあります。この年であれぐらいの生徒たちと真剣に芝居をすることはなかなか経験できないことです。

 現代をよく反映しているようなせりふを書いてもらいました。1話ごとにぼくらが、今まさにニュースを見て心を痛めるようなテーマを毎回扱ってくれていたので、ニュースを見て「なんでこういうことが起きるんだろう?」と疑問にしか思わないことを、たとえ芝居であっても目の当たりにできたことは考えるきっかけになったと思います。昔、いじめを扱った作品をやらせてもらいましたが、現代は異様に多くなってきたように思います。悲しくなって落ち込むこともありますから嶋田のような人がいればいいなと思います。

「教育現場が子どもたちを守ってくれない」と親たちが切なくなってしまうこともある。ぼく個人としては教員は子どもを守ってしかるべきだと思います。このドラマでは、学校内の問題を解決し、問題をひもといていくことだけではなく、エンターテインメントとしてアクションもふんだんに盛り込まれています。重いテーマだけではなく気楽に見られる回もけっこうありますので、そこもこのドラマの魅力になっています。

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