藤原竜也、生徒役の子どもたちの熱量に感謝「救われた」 スクールポリス役を熱演
危機意識を持って見えないものと闘いながら撮影
撮影は今年前半の予定でしたが、新型コロナによる自粛期間が明けて7月初旬から撮影が始まり、非常に何か、違う意味で張り詰めたというか、みんなが危機意識を持って見えないものと闘いながら撮影に臨みました。マスクをしてフェースシールドをしてカメラの前に立つ、というのも普段ではあり得ない状況でした。国内だけじゃなく、全世界もそういうふうにして撮影しているのかなと思いましたね。感染者もどんどん増えていって……。でもどんなにしっかり対応していても、感染してしまう恐れがあるということは非常に怖いなと思いながらの撮影でした。でも結果、ひとりの感染者を出すこともなく7月、8月、9月と3か月にわたって撮影させてもらったんですね。無事に撮り終えられてよかったと思います。
主人公である警視庁捜査一課の嶋田隆平という役についてですが、だめなものはだめという信念で強く自己主張しながら突破口を見つけていく、というシーンが多かった。自分の信念を曲げずに突き進んでいく役でしたから、やっていて爽快感というか楽しさがありました。一方で、子どもたちの思いを聞いて、親に対しては当たり前のことなんだけど、気付いていなかったようなことをストレートに言ってあげるというところはキャラクターとして面白かったかなと思います。
真木よう子さんとは深作欣二監督の映画「バトル・ロワイアルII」以来、18年ぶりの共演です。撮影自粛中にそれをたまたま見ていてすごく懐かしいなと思いました。今回、真木さんはすごく真剣に台本を読んで来てくれました。嶋田と真木さんが演じる中学校の国語教師・浅村涼子はときに衝突し、対立するんですね。嶋田はかき混ぜるだけかき混ぜて、涼子にうまく収めてもらう、というシーンがたくさんあった。現場で撮影から離れると、真木さんといろんな話をしましたが、本当に真木さんの落ち着いた存在感が嶋田を支えてくれる部分がありました。