【紅白リハ】さだまさし、13年ぶりの紅白に「懐かしい感じ、若返った感じですね」
大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分~)のリハーサルが30日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われ、「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」で2007年以来13年ぶりの紅白出場となった、さだまさしが取材に応じて抱負を語った。
「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」で紅白出場
大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分~)のリハーサルが30日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われ、「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」で2007年以来13年ぶりの紅白出場となった、さだまさしが取材に応じて抱負を語った。
さだは「フルオーケストラで歌うのは紅白では初めてなので、楽しみにしています。なかなかすごかったです、フルオーケストラの音って。あれが画面を通して伝わるといいなと思います。今年は東京の国技館でカウントダウンライブをやる予定だったのですが、こういう状況なので、都内某所から無観客で配信ライブだけをし、その合間を縫って紅白に来ます。紅白が終わり、配信ライブが終わったら『今夜も生でさだまさし』があり、またNHKに来ないといけないので、こんなにうろうろするのは、レコ大が31日にやっているころ以来ですね。懐かしい感じ、若返った感じですね」と語った。
歌う「奇跡2021~紅白バージョン~」は30年前の曲だが、今のご時世に合う。「必ず明日がくる」という歌詞にも重みを感じる。
さだは「当たり前のことでも、あえて言葉に出す。“あなたの笑顔を守るために生まれてきた”なんて、ぬけぬけと歌うのが歌なんです。言葉で出せないことを、勇気を持って歌うことが僕らの仕事だとすれば、30年前からそんなにやり方は変わっていません。経済的なことに関しては、僕なんか言うだけの資格も手立ても持っていなくて残念です。苦しくてたまらない人たちが、たくさんおられる。ここを耐えるだけの体力がない人たちを、どうやって応援すればいいか、『音楽って無力だな』と感じるんですが、歌でほんのちょっとでも前を向けたら乗り越えられる、というか、乗り越えなければいけないですよね。泣きながらでも乗り越えましょう。苦しくても絶対に諦めないで頑張りましょう」と語った。
さだは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月から約半年間コンサート活動休止を余儀なくされたが、5年前に自身が設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」を通じて医療従事者の派遣や支援を行うなどコロナ禍の日本を元気づけるさまざまな活動を行ってきた。