朝ドラ「おちょやん」第4週は主人公・千代に過酷な運命 NHK内からも「ぐっとくる」
女優の杉咲花が主演するNHK連続テレビ小説「おちょやん」は、杉咲の演じる主人公・竹井千代の元気でさわやかな姿が好印象だが、今後の物語の展開が気になり、第4週(21~25日)を取材すると、杉咲の気迫あふれる演技と千代の波乱の人生の一幕が描かれ、作品の魅力がステップアップしているように感じた。
NHK連続テレビ小説「おちょやん」の第4週(21日から)の見どころ取材
女優の杉咲花が主演するNHK連続テレビ小説「おちょやん」は、杉咲の演じる主人公・竹井千代の元気でさわやかな姿が好印象だが、今後の物語の展開が気になり、第4週(21~25日)を取材すると、杉咲の気迫あふれる演技と千代の波乱の人生の一幕が描かれ、作品の魅力がステップアップしているように感じた。
物語は、松竹新喜劇などで活躍した女優・浪花千栄子(なにわ・ちえこ)さんがモデル。杉咲が演じる千代が女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるようになるまでを描く。序盤は、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女が、奉公に出ていた道頓堀で芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指していく内容だ。
杉咲は第3週から本格的に登場。千代が道頓堀の芝居茶屋の岡安に奉公に来て8年がたち、18歳となって年季明け後も岡安で働くことを決意するまでが描かれた。杉咲は明るく、はつらつとした千代を演じ、朝から視聴者に元気を与えてくれる存在になっていたように感じる。
第4週は、そんな生き生きした千代に、とんでもない荒波が押し寄せてくる。幼い頃、千代を捨てた父・テルヲ(トータス松本)が岡安に現れる。テルヲは第2週まで描かれた設定と同様に、だらしない生活ぶり。千代に一緒に暮らそうと持ち掛けるが、実は大きな問題を抱えていた。その問題が原因で、千代の運命が大きく左右され、岡安を辞めることも考える展開となる。取材したあるNHK関係者は「人の温かさに見てくださる方は、ぐっとくるかもしれない」と話していた。
第4週はハラハラドキドキの激しい展開。第3週では千代の明るいキャラと魅力を視聴者に感じてもらえたと思うが、そんな千代がどうなってしまうのか、と早く次回が見たいと思うような作りになっている。「おちょやん」のこれまでの関東地区の平均世帯視聴率は、初回から14回まででは、初回の18.8%(ビデオリサーチ調べ)が最高だが、14回は18.7%を記録した。第4週の目が離せない展開に、数字のステップアップも期待できそうな気がする。