ハワイ大好き一家のプロレスラー ロコモコパワーと昭和愛で全日本プロレス制圧へ
両親の作ったハワイの名物料理「ロコモコ」でパワーアップした「アイランズ戦士」土肥こうじが、「全日本プロレスに昭和を取り戻す」と、2021年の大飛躍を誓った。
「アイランズ戦士」土肥こうじ 全日本プロレスにはターゲットがごっそり
両親の作ったハワイの名物料理「ロコモコ」でパワーアップした「アイランズ戦士」土肥こうじが、「全日本プロレスに昭和を取り戻す」と、2021年の大飛躍を誓った。
W-1の活動停止後、新たな戦場を求めた土肥。しばしの充電後、全日マットでアンファンテリブルに合流した。
「大型選手がそろっているし、真っ向勝負がしたい俺と同じ思いを持っている奴らがいる。馬場さんはハワイが大好きだった。縁を感じるし、当面は全日本の天下を目指す」と来年の目標は明確だ。
平成生まれだが、「昭和が大好き」という土肥。昭和のプロレスラーの「飲めや、食えや」にも憧れている。というか、実践している。
第65代横綱・貴乃花が貴花田時代に80本食べたという串揚げを「100本いった」という大食漢。飲むのも大好きで趣味は「スナック巡り」というから本物だ。お手頃な焼酎をガブ飲みする時に幸せを感じる男である。
「サプリやプロテインもいいけど、食品から栄養を得てこその体作り」ときっぱり。令和の科学的方法を否定するつもりはないが、あくまで昭和流にこだわっている。
飲み比べでも大相撲出身の酒豪・浜亮太と互角の勝負を展開。「この前は浜さんが先に寝落ちした」と鼻息を荒くした。
天龍源一郎、蝶野正洋の「ザ・レスラーって感じ」のライフスタイルが目標。「プロレスだけでなく、酒でも飯でも、何事でも、負けたくない」と力説。イケメンなのに、泥臭い限り。
実は学生時代、ミュージシャンだった両親の影響からか、バンドやダンスで活躍していた。2004年に父・彰さん、母・律子さんが東京・自由が丘に開店した「アイランズカフェ」には、3つ年上の兄・貴徳さんとのイケメン兄弟で、ブイブイ言わせていたころの写真が飾ってある。
新型コロナウイルス禍の現在は自重しているが、カラオケにも興じる。自身の十八番は長渕剛だが、場に合わせて、さまざまな曲を歌い上げる。細かい気配りもできる明るく優しい男だ。「土肥はモテる」と証言する選手が多いのもうなずける。
フラダンスも習得。古典フラから現代フラまで、楽しんだという。ハッスルのオーディションを受けた時、1分間の自由パフォーマンスで、自ら作詞、作曲した「ハッスルNo.1」をウクレレを演奏しながら披露した。
当時の試験官、安生洋二に先日、久しぶりに再会した際には「あの時の曲、よく覚えているよ」とニコニコされたという。かなりのインパクトだったようだ。
SMASH、WNC、W-1をへて、デビュー10年目にしてフリー戦士となった。「自分ですべて、やっていかなくてはいけない。大変なことも多いけど、やりがいはある」と前向きそのもの。「今までのいろんな経験を糧にして、来年は爆発しますよ!」と豪快に笑った。
「諏訪魔はもちろん、石川修司、ゼウス、宮原健斗、ジェイク・リー、青柳優馬、ヨシタツ……そうそう野村直矢はどうしたんだ?」と、全日本プロレスにはターゲットがごっそりいる。
来年にはチャンピオン・カーニバルが例年通り「春の本場所」として開催されるだろう。「出たい。こいつらを一人一人、順番に倒してやる」。すでに土肥は、心身ともに準備万全だ。