「アンジュルム コンサート2020～起承転結～船木結卒業スペシャル」が9日、日本武道館で行われ、メンバーの船木結が集まった約6500人のファンに別れ。メドレー8曲を含む全29曲を熱唱した。

　船木は2013年、研修生としてハロプロ入り。2015年にカントリー・ガールズに加入、2017年にはアンジュルムに移籍し、以降はカントリー・ガールズと兼任する形で活動していた。すでに退所が決まっており、今後の芸能活動については未定だ。

　公演の冒頭、「一生来ないと思っていた今日が来たという感じ。今まで卒業された先輩方は『私じゃなくてみんなが主役だよ』と言ってたけど、申し訳ないけど今日は私が主役だよ」と明るく語った船木。アンコールが起こるとつんく♂作詞作曲のアルバム曲でメンバーとの別れ際によく口ずさんでいたという思い出の曲「帰りたくないな。」をソロカバーし、しっとりと歌い上げた。

　歌い終わると、直筆の手紙を手にファンに最後のあいさつ。「小さい頃からアイドルになりたかった私。このハロー！ プロジェクトという場所ではたくさんの非日常な日常と鮮やかな出会いをいただき、その経験により船木結という人間が作られたように思います。おかげで身長以外はすくすくと成長していきました！(笑)」とおどけて話しつつも、最後は涙。「卒業していく方々って泣かないじゃないですか。その魔法が私にもかからないかなって思ったんですけど、まったくかからなかった。アンジュルムが大好きです！」と声を詰まらせて話した。

　この日は新メンバーの川名凛、為永幸音、松本わかなの3人がファンの前でお披露目となり、今後はメンバー10人で新生アンジュルムを盛り上げていく。