解散直前「田畑藤本」 高学歴芸人ならではの結成秘話、受験期の悩みを語る

「ワイワイ楽しんで」とゲームをPRした【写真:安藤かなみ】
「ワイワイ楽しんで」とゲームをPRした【写真:安藤かなみ】

高学歴の2人が編み出したカードゲームは「ディベート力」がカギ

――考えていることを自分の言葉で説明する能力が必要になるゲームですね。

田畑「カードの読み方によって、無限に可能性があります。しょうもないお題もいっぱいあるので、ワイワイ楽しんでもらいたいです」
藤本「ディベートになったときは、見ている他の人が勝敗を判定することになります。議論の本質というよりは熱量だったり、どれだけうまくカウンターできたかとかいったいろんな要素で勝てたりもする。そこが面白いですね」
田畑「僕の知り合いに高校で教えている先生がいて、そこの生徒さんたちにテストプレイをお願いしました。自分の中の論理を説明し合って、各グループが盛り上がっていて。やっている方も楽しいんですけど、めちゃめちゃな理論だったりするので聞いている方も面白いんです。(ディベートへの)ハードルを感じずに、どんどん好きにしゃべってくれているなあと思いました。企業の研修などで使っていただけると思います」

――どうしてこのゲームを作ろうと思ったのでしょうか。

田畑「最初はお笑いライブのコーナーの一つでした。芸人がいろんなことを言い合うので、すごく盛り上がって楽しくて普通におもちゃの形にしても面白いんじゃないかと。そこからカードゲームとして適したルールを作って、この形になりました」

――周囲のみなさんの反応を教えてください。

田畑「これがね、いいんですよ。盛り上がらなかったことが今のところないです。芸人仲間でやったり、テストプレーを繰り返しましたが、毎回盛り上がっています」
藤本「吉本の社員さんも大盛り上がりですよ」
田畑「話を聞いて、判断する側に回るのも楽しいです」

――どんな人にこの「ROMPA!!」で遊んでほしいですか?

藤本「子ども同士でやっているのみたいですけどね」
田畑「確かに。バシバシ勝っていく子がいたら楽しそう」
藤本「ROMPA界の藤井聡太くんみたいな」
田畑「『このカード、ああ読んだらしいで』みたいなね」
藤本「『ああ読んで、こうディベートした』とか」
田畑「そういう光るものとか、高校生のテストプレイのときもあったよね。『りんご』というカードを出して、『ニュートン』って言う子とか。それを見た先生が『なるほど!』と感動したり」

――考えや知識を整理して表現することは、勉強においても重要ですね。

藤本「僕らはアウトプットするような方法では学んでこなかった。僕らが学生だったころと比べて、プレゼン能力は今の時代に向いているような気がします」
田畑「僕は大学のとき、カナダのブリティッシュコロンビア大学というところに1年留学しました。向こうではまず3時間の大講義がを受けたあと、テーマ別に1時間ずつのディスカッションクラスがあって、そこでみんながバンバン言い合うんです。海外では同い年の子たちがこういう風に勉強するんだと知って驚きました。日本人は自分の意見を言うのが苦手とも言われますし、この『ROMPA』で鍛えてくれたら嬉しいですね。それに、意見を交換することで仲良くなることもある。初対面の人と『ROMPA!!』で遊んだあとは話しやすくなりました」

――改めて、「ROMPA!!」の魅力を教えてください。

田畑「世代を超えて楽しめます。男女の違いも面白みに変わって、喧嘩ではなく意見交換ができて、自分の中で思っていることを楽しく伝え合えるゲームでし。家族や学校の友だちと遊んでほしいです」
藤本「ディベートには勝ち方もいろいろあるんです。言い負かすこともあるし、発想力で勝つこともあって、どんな人でも勝つことができます。1回負けても、『あの人はこうくるからこうしよう』みたいな考えもできますし、絶対に誰にでもチャンスある。この『ROMPA!!』で、発想力やディベート力を学びながら遊んでほしいです」

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